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淋菌感染症
2015年05月22日
● どんな病気?
自覚症状が少ないことも多く、放置すると子宮内膜炎や子宮付属器炎に進行することも。
性感染症の中でも発症率は上位です。
男性は急性尿道炎として発症するのが一般的ですが、放置すると前立腺炎、精巣上体炎に進展します。後遺症として尿道狭窄が起こります。
女性では子宮頚管炎や尿道炎を起こしますが、自覚症状のない場合が多く、感染が上行すると子宮内膜炎、卵管炎等の骨盤内炎症性疾患を起こし、発熱、下腹痛を来します。
後遺症として不妊症が起きます。
その他には、咽頭や直腸などへの感染や産道感染による新生児結膜炎などが起こる場合もあります。
● 症状
感染後2~5日くらいの潜伏期間ののち、黄色っぽい膿様のおりものが出ることもありますが、気づかないことも。男性は尿道口から膿が出て排尿時に激しい痛みがあるため、早期に診断されます。
● 原因
淋菌という細菌が、性行為で感染します。オーラルセックスで口に感染することもあります。
● 治療
薬物療法です。ペニシリンやテトラサイクリンなどの抗生物質を内服するか、場合によっては注射をすることもあります。
子宮頚管炎などの合併症があるときは、そちらの治療も並行して行われます。
初期のおりものや排尿時の不快感は薬を飲めば軽くなりますが、治ったわけではなく、淋菌がすでに尿道や膀胱、子宮頚管に広がっていることもあります。慢性化しやすいというのは、このあたりが原因となっているようです。勝手に薬を飲むのをやめたりせず、医師の指示に従って根気強く治療をしましょう。
完治するまでの性交や飲酒などは禁止です。感染者がいる家庭では、感染者の使用したタオル、下着などの洗濯は別にしましょう。抵抗力のない子供が感染した例もあるため、十分な注意が必要です。
● アドバイス
パートナーが尿道炎を起こしたときは検査を受け、感染していたら治るまで性行為は禁止です。