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尖圭コンジローマ(せんけい)※ヒトパピローマウイルス
2015年05月15日
●どんな病気?
尖圭コンジローマの原因になるヒト乳頭腫ウィルス(HPV)は100種以上あり、その中の6型と11型が尖圭コンジローマと呼ばれ、ニワトリのトサカ(カリフラワー状)、もしくは乳頭のようなイボの腫瘍をつくり、放置しておくと周辺にどんどん広がりますので、性感染症に分類されています。
女性は外陰部や肛門のあたりに、男性なら包皮や亀頭、陰のう、肛門のあたりに先のとがった小さなイボができる病気です。コンジローマという語にはラテン語で「湿ったイボ」という意味があります。
●症状
感染後、数週間~数ヶ月の潜伏期間ののち、腟、小陰唇、会陰、肛門周囲にイボができます。女性の場合は、大小陰唇、膣前庭、膣、周辺に腫瘍ができます。また肛門の周囲や尿道口にもイボができることがあり、自身で気がつく部位にできるもの以外に、膣内や口腔内にもできます。
痛みやかゆみがないため、気になって触ったりひっかいたりするうちに、イボの中からウイルスが飛び出し、どんどん広がります。イボに痛みを伴うことはありませんが、軽度の痒みを訴えるケースもあります。
●原因
ヒトパピローマウイルスによる感染症で、大部分は性行為によって感染します。
●治療
イボが小さい場合はポドフェリン液という薬を塗って様子をみますが、大きくなってしまったら、電気メスによる凝固、外科的切除、レーザー治療、液体窒素による冷凍凝固など、どの治療法にするかは、イボのできている場所や範囲などによって判断されます。
しかし、治療しても一つでもイボが残っているとそこから広がり、再発することの多い病気です。完全に治るまでには多少時間がかかりますが、医師の指示に従い、粘り強く治療を続ける必要があります。またパートナーも症状が出ているなら一緒に治療しなくてはなりません。
● アドバイス
イボがある間は、コンドームをしていても、ペニス以外の部位にイボが接触して感染させてしまうことがあります。そのため完全に治るまでは性行為は禁止です。
そして、ふだんから外陰部は清潔を保つようにしましょう。