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妊娠中の体の変化について
2017年06月30日
妊娠すると、おなかの中の赤ちゃんと約10か月いっしょに過ごすことになります。
その間どんどん成長していく胎児とともに、お母さんの体もどんどん変化していきます。
今回は妊娠中の体の変化についてご案内いたします。
◆妊娠初期(0~15週)
┗1 か月(0~3週)
妊娠0週0日は最終月経開始日からで、28日周期の人では排卵が起こるのは妊娠2週0日になります。着床して妊娠が成立した時点では妊娠3週にあたります。
この時の子宮の大きさは鶏卵大で、妊娠前とほとんど変わらず、多くの人が妊娠にはまだ気付きません。
┗2か月(4~7週)
基礎体温では高温期が続きます。月経がこないことから、妊娠に気づく人も多くなります。子宮が鶏卵2個分ほどの大きさになり、膀胱が圧迫されることからトイレが近くなります。早い人はこの頃からつわりの症状が出るようになります。
┗3か月(8~11週)
子宮の大きさは握りこぶし大になり、つわりの症状がピークを迎えます。おなかの中では胎盤ができ始めます。
┗4か月(12~15週)
子宮の大きさが赤ちゃんの頭大になり、直腸や膀胱を圧迫することから便秘や頻尿になりやすくなります。
この頃には胎盤が完成し、流産の危険性が減ってきます。基礎体温が下がり、出産まで低温気が続きます。
◆妊娠中期(16~27週)
┗5か月(16~19週)
子宮の大きさは大人の頭大になり、子宮の最上部(子宮底)はおへその辺りまで上がり、健診では子宮底から恥骨までの長さを測定するようになります。
早い人ではこの頃になると、赤ちゃんの胎動を感じるようになります。
┗6か月(20~23週)
おなかが大きくなってきて、腰や背中に痛みが出やすくなる、乳房が大きくなる、乳腺が発達してくるなどの変化があらわれます。
おなかの中にいる赤ちゃんの胎動をはっきり感じることができるようになります。
┗7か月(24~27週)
おなかの重みで歩くと息切れしたり、腰に負担がかかったりするようになります。また、乳輪部が黒ずんでくるようになったり、静脈瘤や妊娠線ができたりするようになります。
◆妊娠後期(28~39週)
┗8か月(28~31週)
おなかがますます大きくせり出すようになり、動悸や息切れが多くなります。他にも下半身の静脈が圧迫され、手足がむくみやすくなる、静脈瘤ができやすくなる、便秘や痔になりやすくなるなどの変化が起きやすくなります。
┗9か月(32~35週)
子宮がみぞおちあたりまでくるようになり、胃を圧迫するようになります。大きくなった子宮に膀胱も圧迫されるので、頻尿になったり、尿もれを起こしやすくなったり、おなかが張る回数が増えるようになります。
┗10か月(36~39週)
頻尿や尿漏れが多くなり、子宮が下がってきて、胃のつかえがとれてきます。この頃になると破水や出血、陣痛に似た不規則なおなかの張りなどの、出産の兆候が出てくるようになります。
ここまでが妊娠~出産の変化になります。