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ピルについてのQ&A
2020年06月27日
ピルについて不安なことや、副作用について、噂で聞いたけれど本当?といった様々な疑問にお答えします。
Q1:飲み始めの頃の副作用が心配です
A. 体内のホルモンバランスが今までと違った状態になり、マイナートラブルと呼ばれる吐き気や頭痛、不正出血、胸のはり、倦怠感などが起きる場合があります。
ですが、服用を続けるうちに多くの人は2~3ヶ月以内に症状が治まってきます。また、頭痛や吐き気がある場合、市販の頭痛薬や吐き気止めを併用しても大丈夫です。
Q2.タバコを吸っていると服用できませんか?
A. 35歳以上で1日に15本以上タバコを吸う人の場合、血栓症などの危険性が高まるとの報告があるため、ピルの服用はできません。
ピルの服用を考えている場合はできる限り禁煙する、もしくは喫煙量を減らすようにしましょう。
Q3.ピルを飲むと太りますか?
A. ピルの臨床試験ではほとんどの女性が±2キロの変動のみで、服用していない人の体重変動と大きな差はないと考えられます。体重増加は食事や生活習慣といった要因のほか、加齢による場合もありますので、規則正しい生活と適度な運動、バランスの取れた食事をとるよう心がけましょう。
Q4.ピルと飲み合わせの悪い薬はありますか?
A. 生命の危険にかかわるような飲み合わせの悪い薬はなく、市販の風邪薬、頭痛薬、胃腸薬も問題ありません。ですが、避妊効果が弱まったり、一緒に服用する薬の効果が弱まる、あるいは逆に強まったりすることがありますので、一緒に服用する薬がある場合はご相談ください。
Q5.将来の妊娠に悪影響はないですか?
A. ピルを服用することで不妊になることはなく、逆に将来の不妊が減ることがわかっています。不妊治療にピルを用いることもあるので、安心してお使いになれます。
Q6.ピルを飲むと月経がなくなってしまうんですか?
A. ピルは月経を止める薬ではなく、月経の量を減少させる、あるいは月経の日付をずらす目的に使用されます。服用中も月経自体は起こっているので、服用をやめるとまた服用前のように月経が起こるようになります。
Q7.ピルとサプリメントを併用しても大丈夫?
A. サプリメントにはいろいろな成分が入っており、相互作用のあるハーブなどが多く入っているものは避けるようにしましょう。また、ダイエットサプリなどで激しい下痢を起こして体重を落とすようなものは、吸収不全の危険があるため併用はおすすめしません。
Q8.ピルが小さく、きちんと飲めたかどうか不安です
A. 小さな錠剤なので不安を持つ人や神経質になってしまう場合もあると思います。水で服用する際には、口に入れた後に錠剤があることを舌先で確認してから飲み込むとよいでしょう。
Q9.お酒と一緒に飲んでもいいですか?
A. お酒と一緒に飲んでも効果がなくなるといったことはありませんが、飲みすぎて吐かないようにしてください。吐いてしまうと吸収不全の原因となります。
Q10.ピル服用後に嘔吐、水状の下痢をしてしまった場合は?
A. ピルを服用してから2時間以内に激しい嘔吐や下痢があった場合、吸収不全の恐れがあるので、追加服用の対処をしましょう。
ただし、日常的にお腹がゆるい人や激しい下痢でなければピルの成分も吸収されていると考えられるので、ご自身の状態にあわせて服用をするようにしてください。
Q11.間違えて1日に2錠飲んでしまった場合は?
A. 低用量ピルは1日に2錠飲んでしまっても問題ありませんが、1日2錠飲んでしまったことで1日分ずれてしまう為、予備のシートなどがあれば調整をし、休薬期間7日を厳守してください。
Q12.正しく服用していたのに休薬期間に出血がありません
A. 出血がないのは、子宮内膜が薄く剥離しなかったためです。1周期だけ出血がない場合でも、休薬期間7日間は厳守し、いつも通り次のシートの1錠目を開始するようにしてください。もしも2周期目も出血がない場合は、クリニックを受診してください。
Q13.ピルを飲んで以降の不正出血が気になります
A. 服用初期は不正出血が起こりやすいため、出血が軽いものであれば服用を続けてください。服用を続ければ周期を重ねるごとに不正出血は起きにくくなります。
ピルは生理初日から服用するので「内膜を出し切りたい体」と、「内膜を抑えるピルの作用」が網引き状態になり、次の生理との間に内膜が出てくるため不正出血が起こります。
服用の時間がズレると、2時間のズレでも不正出血が起こる人もいるため定時服用を心がけるようにしましょう。
Q14.長い期間、ピルを飲み続けても大丈夫?
A. 避妊の必要がある限り、服用を続けて大丈夫です。
Q15.ピル服用中に妊娠検査薬を使った場合、正しい結果を得ることはできますか?
A. 市販の検査薬の場合、HCGという妊娠特有のホルモンを尿中から検出することで妊娠の判定をします。そのため、ピルを飲んでいて検査をした場合でも、妊娠していれば陽性、妊娠していなければ陰性と判断でき、正しい結果を得られます。