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ピルの活用について
2016年04月02日
経口避妊薬として、ピルは日本でもだいぶ普及しております。しかしピルは避妊薬としての役目だけではありません。
病気や症状の治療にもピル使用
卵巣からは、2種類の女性ホルモンが分泌されています。黄体ホルモンと卵胞ホルモンと呼ばれるホルモンです。ピルとはこの2種類を含んだホルモン製剤であり、厳密にいうと「ピル=避妊薬」ではありません。経口避妊薬にもこれら2種類の女性ホルモンが含まれているのでピルと呼ばれています。経口避妊薬との理解が一般的ですが、現状ではさまざまな病気や症状の治療にも広く活用されています。
今までにも何度かご案内してきましたが、ピルは避妊の効果だけではありません。生理痛の軽減や生理不順の改善、子宮内膜症の治療、生理過多による貧血の改善などさまざまな女性特有の症状に効果をもたらせます。生理周期をずらすために短期的に低用量ピルを服用するなど避妊薬以外にもさまざまな活用ができます。
更年期症状の緩和にも効果的
更年期障害の治療で低用量ピルを用いる場合というのは、40代になり、ホルモン補充療法をするまでではないが女性ホルモンの分泌量が減ってきた影響が出始めたときにも活用します。低用量ピルを服用することによりホルモンバランスが安定します。ホルモン量が不安定になりだす40代前半から、気になりだすさまざまなを更年期関連の症状を軽減することができます。