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月経痛についてもう一度
2015年10月17日
「月経痛がつらい・・・」という方、実は結構いらっしゃいます。
「月経のメカニズム」について、以前にお話しました。(2014.9.12「月経痛のメカニズム」記事)
もう一度、簡単におさらいしましょう。
月経痛のはじまりと期間
月経は子宮内膜の剥離出血で個人差はありますが、閉経時期までの間は毎月一定の周期で繰り返すします。排卵後1週間ぐらいたつと「エストロゲン」や「プロゲステロン」といった卵巣ホルモンの影響を、子宮内膜が受けて肥厚します。いつでも受精卵を受け入れられるようにする為です。
その後、受精が無かった際に子宮内膜ははがれ、血液とともに体外へと排出されます。これが月経です。
1回の月経期間は短い人で3日、長い人でも7日程度です。
月経痛は、月経が始まった初日から2~3日目をピークに、腰痛や下腹部痛など骨盤を中心にした部位の痛みが発生します。
月経痛の種類
月経痛は
・器質性の月経痛
→子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣のう腫などといった病気があるために起こる月経痛
・機能性の月経痛
→とくに原因になる病気がないのに起こる月経痛
と原因の違いなどで2種類あります。
機能性の月経痛の人は、子宮内膜で生産される「プロスタグランディン」という物質の分泌量が、体質的に多いことが考えられております。
「プロスタグランディン」の役割りは、子宮を収縮させて月経血の排出を促すはたらきです。しかしこの分泌が多いと、子宮の収縮が強くなってしまい、結果月経痛が強くなります。
いずれにしても、ご自身のケアではコントロールができない月経痛をもつ人も増えてきております。毎月「月経痛」にお悩みでしたら、一度婦人科に相談しましょう。