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緊急避妊について(モーニングアフターピル)
2015年01月30日
緊急避妊について(モーニングアフターピル)
緊急避妊とは、避妊しないで性行為をしてしまった時や、コンドームが破れた・取れたなど、避妊の失敗が起こったなどの場合に妊娠を防止するという方法です。
排卵・受精・受精卵の着床の3段階で妊娠は成立します。緊急避妊ピルは排卵の抑制と受精卵の着床を抑制する薬です。受精後でも効果はありますが、着床してしまった場合には無効となります。
性行為後72時間以内の服用が望ましく、約80%の確率で妊娠を避けることができます。72時間を過ぎると効果が弱くなっていきますが、いきなり効果がなくなると言う訳ではないので、120時間以内なら何もしないよりは服用した方が望ましいです。
緊急避妊のお薬、服用後の性行為に対する妊娠予防の効果はありません。
次の月経までに性行為が行われた場合は緊急避妊の効果が大幅に下がります。
低用量ピル服用中に飲みずれ、飲み忘れがあった場合も緊急避妊の対象になります。
副作用は殆どないとされていますが、約5%程度、吐き気や嘔吐が生じます。
吐き気止めを併用してもいいですし、この副作用は時間とともに軽減され24時間以上続くことはまれです。もし服用後2時間以内に吐いてしまった場合は薬の効果が出ません。2時間から6時間の間に下痢をした場合も薬の効果は弱くなっています。いずれの場合ももう一度服用していただきます。
もし、すでに妊娠していてEC(緊急避妊のお薬)を服用してしまっても胎児に影響はありません。
緊急避妊に失敗した場合も同じです。