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月経痛のメカニズム
2014年09月12日
月経痛のメカニズムは解明されていませんが二つの説が有力とされています。
〇プロスタグランジンの増加という説
①月経痛の発生は以下のようなしくみが働いているものと考えられています
②子宮内膜でのプロスタグランジン合成はプロゲステロンにより調節され、増殖期には最も低く、月経期に最も高くなります。
月経の少し前から月経前半にかけて、子宮内膜の中ではプロスタグランジンという物質が合成されます。
プロスタグランジンは子宮の収縮を促しはがれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役目をしています。
子宮の収縮が強くなると子宮内での血液量減少・虚血が痛みを発生させたり、プロスタグランジンが月経時の子宮内膜の剥離した知覚神経反応を増強する為といわれています。
有効な治療として鎮痛剤である、非ステロイド性消炎鎮痛剤がプロスタグランジンの合成を抑える為、一般に月経痛に使用されているという説が支持されています。
〇子宮の未熟という説
子宮が未成熟な為に、子宮口が月経直前から弛緩せず緊張度が高くなり、月経血の流出を妨げるようになり、子宮はよりいっそう子宮収縮を起し、はがれ落ちた子宮内膜がうまく体外に出ず、うっ血が起き、下腹部が痛くなることもあります。
月経痛の緩和治療方法としてはOC(低用量ピル)が有効です。
プロスタグランジンの分泌そのものを抑える効果があるため、最も理にかなっている治療法です。
当クリニックでは2名の専任ピルコンシェルジュがいますので何時でも気軽に相談して見て下さいね。