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更年期障害と自己チェック
2020年02月15日
今回は更年期障害と自分でできる更年期の自己チェックについてお伝えします。
■更年期障害とは
まず更年期障害について再度お伝えします。
更年期障害とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の減少によって心身にあらわれる様々なトラブルのことを言います。ほてりやのぼせ、発汗、めまい、動悸、息切れといった自律神経系統の症状が多く見られますが、更年期障害は症状の程度に個人差がありますので、更年期になっても症状が起こらない人や、症状はあっても気にならない程度の人、日常生活に支障があるほど症状が強い人など様々です。
エストロゲンは脳の下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンに反応して卵巣から分泌されますが、卵巣の機能が低下し、エストロゲンを十分に分泌できなくなっている場合にも、下垂体は性腺刺激ホルモンをどんどん分泌してしまいます。
十分なエストロゲンが出ないのに性腺刺激ホルモンがたくさん出てしまうと自律神経の中枢である視床下部が混乱し、自律神経のバランスも崩れてしまいます。そのため、自律神経が関係している体温や呼吸のはたらきが乱れ、のぼせや動悸、息切れといった症状としてあらわれるようになります。
また、理由もなくイライラしたり不安な気持ちになったり、精神状態が不安定になることもありますが、これはホルモンバランスが急激に変化したときにおこりやすい症状で、精神神経症状といいます。
■健康診断は定期的に
更年期にはからだの様々な器官に衰えがあらわれ、生活習慣病にもなりやすくなります。上記のような症状が更年期障害によるものなのかは調べてみないとわかりませんので、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
以下は自分でできる更年期障害の自己チェック表ですので、更年期を疑うことがあれば採点してみましょう。
あなたの更年期指数
0~25点・・・快適に更年期を過ごしています。
26~50点・・・食事、運動などに気 を使うようにし、無理のない生活を心がけましょう。
51~65点・・・クリニックを受診し、生活指導やカウンセリング、薬物療法を受けるようにしましょう。
66~80点・・・半年以上の長期的な治療が必要
81~100点・・・更年期障害以外にも疾患の可能性があります。細密検査を受けて、更年期障害のみであった場合には、クリニックで生活指導やカウンセリング、薬物療法などを長期的に受けるようにしましょう。
(※小山嵩夫クリニック院長 小山嵩夫作成「簡略更年期指数」による)