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ホットフラッシュについて
2017年05月08日
更年期障害の中でも代表的な症状である「ホットフラッシュ」について今回はご案内いたします。
◆ホットフラッシュとは
およそ40代半ばくらいになると女性は閉経を迎える人が多くなります。そして更年期と呼ばれる閉経の前後10年間の時期を迎えると、女性には様々な症状が起こるようになります。
今回ご案内する「ホットフラッシュ」はその更年期障害の代表的な症状です。ホットフラッシュには急な発汗やほてり、のぼせといった症状がみられ、頭が重く感じられるようになるなどの症状が出ると、徐々に首や胸、背中のほうが熱くなっていき、それに伴って発汗するようになります。
これには外気の温度は関係なく、突然体温が上昇して発汗するようになってしまうので、はじめて発症した時に戸惑う人は少なくありません。また発生する頻度や程度、持続時間などにも個人差があり、同じ人であってもその症状はその時その時で異なります。
ホットフラッシュは寒い季節でも急に体温が上昇し、大量の汗をかいてしまうことがあるので、症状が出ている間の体の熱さや汗による不快感や、ほかにも周囲に人がいれば恥 ずかしさが伴うなどの厄介な症状になります。
◆ホットフラッシュの原因
ホットフラッシュは自律神経の乱れが原因で起こる症状です。
自律神経には体温調節を行う役割があり、その乱れが急な体温上昇や発汗などのホットフラッシュの症状となってあらわれてしまうのです。
◆ホットフラッシュの対策・治療
ホットフラッシュは周囲の状況に左右されずに起こってしまう症状なので、出歩く際などにはウエットティッシュや保冷剤をハンカチに包んで携帯するなどし、症状が出た際には首筋やうなじなど、首周りを冷やすことによって症状が緩和していきます。
この際にリラックス効果やリフレッシュ効果のある香りをハンカチなどにつけておくとより効果的です。
ほかにも風通しのよい服や、体温調整がしやすい羽織物などを持ち歩くようにして、体温の調節をうまく行えるようにするとよいでしょう。
ホットフラッシュの根本的な治療としては、ホルモン補充療法、生活習慣の改善、漢方療法などを行うのがおすすめです。
ホルモン補充療法は更年期障害が起こる原因となる女性ホルモンの減少を薬で補うことにより症状の緩和・改善を促す治療法で、効果が1~2週間ほどで症状が緩和していくようになります。
ホットフラッシュは一度発症したからと言って、それ以降もずっと継続して発症する症状ではありません。ですが症状が出ている間の不快感や不安などは耐え難いものもあると思います。
そんな時は一人で悩まずに、クリニックに相談してみてくださいね。