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子宮体がんについて
2015年12月05日
閉経後の女性に多く、近年は増加傾向が
子宮体部の内側にできるがんで、子宮内膜の細胞が悪性化し、増殖して腫瘍化したもので、他にも子宮内膜がんという名でも呼ばれております。
まだ原因は解明されていないのですが、欧米では子宮体がんのほうが子宮頚がんよりも多いことから、日本人の食生活や生活スタイルの欧米化が関係しているのではと言われています。
あと子宮体がんは40歳以下での発症率は低く、閉経後の50~60歳代にピークがあります。頚がんとは逆に未婚、妊娠出産経験の少ない女性がなりやすいということから、卵胞ホルモンが影響しているのではないかと言われています。
比較的年齢層の高い50代がもっとも多いほか、肥満、糖尿病、高血圧の人、家族にがんになった者がいる人も注意が必要です。
症状について
代表的なものとして不正出血です。子宮体がん患者のほぼ全例に、かなり早い段階から現れます。閉経前後の月経不順と勘違いして受診が遅れるケースも多いので、特に閉経後の出血には注意が必要です。
症状が進行すると、子宮内に血液、膿、分泌物などがたまって子宮が腫れます。そうなると、子宮はこれを排出しようと収縮しますが、このとき、下腹部痛とともに悪寒、発熱を伴うことが多くあります。
子宮体がんの検査は、子宮内に細い管を挿入して、子宮内膜細胞を採取して調べます。さらに詳しく調べるときは、病変部の組織の一部を採取し、検査にかけます。
治療について
手術と放射線療法とを併用します。手術の方法はがんの進行によって、子宮だけを摘出する方法や、子宮だけでなく卵巣までも切除する方法などがあります。
がんが子宮体部から外側に広範囲に広がっている場合や再発のリスクの高い場合には、手術後に放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)、ホルモン療法を、単独あるいは組み合わせて行います。
子宮体がんも早期発見が大切です。40歳を過ぎたら、年に1回、子宮頚がん検診とともに、子宮体がん検診を受けるようおすすめします。