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アンチエイジング的効果について
2014年10月31日
エイジングとは、年を重ねていくこと(加齢)であり、老化という意味で使われています。
そしてアンチエイジングとは、加齢による身体の機能的な衰えを可能な限り少なくすること、言い換えると、「いつまでも若々しく」ありたいと願いと老化して行く速度を最小限に防ぐことが目的だと考えます。
最近では美容上のアンチエイジングが注目されていますが、身体内部のアンチエイジングの鍵は、特に中年期以降に認知症、口腔の状態、動脈硬化予防、骨粗鬆症などの老年病のリスクを低減することに有ります。
①認知機能を保つ
エストロゲンには記憶を維持する作用もあると考えられており、アルツハイマー病の予防効果を示す研究報告もあります。ただし、記憶の障害が出てから始めても効果はありません。
②口腔の状態を良くする
あごの骨を強化したり、あごの骨がやせず、インプラントが定着しやすい、歯周病予防や唾液の分泌を良くするという研究もみられます。
③動脈硬化予防
エストロゲンには血管内皮を保護し、一酸化窒素(NO)を増やして血管をしなやかに保つ作用があります。コレステロールを下げることも加わり、直接、間接的に動脈硬化を防ぎます。
④膣の乾燥、かゆみがなくなる
エストロゲンの保湿、皮膚の弾性を維持する効果は膣にも作用。閉経後の性器の委縮による膣の乾燥を防ぎ、それに伴う外陰部のかゆみ、性交痛なども改善します。
⑤睡眠を良くする
ホルモン補充療法(HRT)で良く眠れるようになったという声は多い。
メカニズムは不明だが、ホットフラッシュの改善で、睡眠の質が上がることが考えられます。
⑥脂質代謝改善
エストロゲンは血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があります。間接的に動脈硬化の予防効果にも有効です。
⑦美肌を保つ
エストロゲンには、皮下のコラーゲン量を増やす作用や保水力を維持する(乾燥を防ぐ)作用がある。これにより、肌のハリが保たれ、シワが減り、潤いが保たれる。
⑧骨を強くする
エストロゲンは骨を吸収する(壊す)細胞の働きを抑制する作用があるため、閉経後は骨が弱くなりますが、ホルモン補充療法(HRT)をすると骨の代謝が改善され、骨が強くなります。