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月経量が多い原因と疾患

2019年12月20日

今回は月経量が多い原因と疾患をお伝えします。

■血の塊が多いのは病気が原因？
月経の際に起こる出血は子宮内膜が剥がれ落ちたものがほとんどで、多くの場合は体外に排出される前に酵素の力によってサラサラの液状になるため、血の塊にはなりません。
ですが月経量が多い場合、サラサラの液状にならないまま塊の状態で排出される場合があります。血の塊が小さい、あるいは量が少ない場合は心配しなくても大丈夫な場合がほとんどですが、血の塊が大きい、あるいは量が多い場合や月経量自体が多いといった場合には「過多月経」と診断されます。

過多月経の原因には女性ホルモンの分泌異常の場合と、病気が原因の場合とがあります。

●女性ホルモンの分泌異常
ホルモンバランスが乱れによって過多月経が引き起こされている場合です。月経の際に厚くなった子宮内膜をきれいにする働きのあるプロゲステロンの分泌が悪い状態になると、子宮内膜が異常に厚くなり、血の塊になるといった過多月経になる場合があります。

●婦人科系の病気
・子宮に良性の腫瘍ができる「子宮筋腫」
・ホルモンバランスの崩れが原因「子宮内膜増殖症」
・子宮以外の場所に子宮内膜やそれに類似した組織ができてしまう「子宮内膜症」
・子宮内感染や子宮内膜ポリープといった病気
上記の病気が原因で血の塊が排出されることがあります。ほかにも甲状腺機能異常など内科の病気が関係していることもあります。

大きな血の塊がたくさん出る、ナプキンを変えても1時間で変えないともたないほど経血量が多いといった場合、過多月経や婦人科系の病気の可能性がありますので、クリニックで診察を受けるようにしてくださいね。