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萎縮性腟炎について
2019年02月16日
■萎縮性膣炎って?
萎縮性膣炎とは、閉経によって 女性ホルモンが低下することで起こる膣や外陰部に炎症が起こる症状です。
女性ホルモンには膣内部の粘膜にうるおいを与え、膣内部をきれいにし、細菌から膣内を守る働きがありますが、閉経すると女性ホルモンは徐々に分泌量が少なくなっていくため、膣内の粘膜が乾燥、萎縮して炎症を起こし、自浄作用が低下することで細菌に感染しやすくなり、症状がさらに悪化する場合もあります。
症状は閉経後の膣や外陰部のかゆみ、膣の乾燥や性交痛、頻尿、出血などがあります。乾燥によって日常生活での軽い動作による刺激でも、皮膚や粘膜にびらんや潰瘍ができやすくなり、性交時に強い痛みを伴うこともあります。
■治療
一般的な治療は薬物療法で、膣錠や内服薬による治療で1~2週間ほどで症状の改善が見込めます。症状が改善した後も、時間の経過とともに症状が再発する場合もあるので、その場合には再度治療を受けることが必要になります。
また、膣の自浄作用が低下していることで症状が悪化するので、普段から外陰部を清潔に保つよう心がけるようにしましょう。
萎縮性膣炎は適切な治療を行うことで症状の改善が見込めますが、子宮がんなどが原因で同じような症状が出る場合もあるので、自覚症状があらわれた場合には早めにクリニックに相談するようにしましょう。