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スポーツと月経の関係について
2018年08月11日
■月経周期と体調の変化
スポーツをする女性、特に若い女性の場合、将来の体のことも考えた上でトレーニングや調整を行うことが大切です。
継続して激しい運動やスポーツを行うとその負担はそのまま体にあらわれてきます。スポーツをしていて月経不順や無月経になる原因を知ることや、月経困難症や月経前症候群(PMS)のことをよく理解して運動にのぞみましょう。
■月経不順、無月経
スポーツをしている女性の月経不順や無月経の原因の多くは、必要なエネルギーに対して食事から得ているエネルギー量と運動量が見合っておらず、エネルギーが不足していることです。エネルギー不足の状態が続くことで、脳からのホルモン分泌が低下してしまい、月経に必要なホルモンが足りないことで月経不順や無月経になります。
エネルギー不足になると体の成長や免疫力、代謝、骨密度、また精神面にも悪影響を及ぼし、スポーツでのパフォーマンスの低下にもつながってしまいます。
月経不順や無月経になった場合は、スポーツをするのに必要なエネルギーが不足しているというサインの可能性があります。以下の状態に当てはまる場合はエネルギー不足からの月経不順、無月経の可能性を疑ってください。
●急激に体重が減った時期がある
●練習量が増えた時期がある
●慢性的に低体重(成人であればBMI17.5以下、思春期であれば標準体重の85%以下)である
また以下の状態に当てはまる場合はすぐにクリニックへ受診するようにしましょう。
●3か月以上月経が止まっている
●15歳になっても初潮がこない
10代はまだ体も未発達の状態です。体や骨が作られる大切な時期の月経トラブルは体の成長に影響を及ぼすことが多くありますので、必要な栄養がきちんととれる食事や規則正しい生活を維持するように心がけてください。
■コンディションへの影響
月経と試合が重なった時に、本来のパフォーマンスが発揮できなかった経験がある方も少なくないでしょう。月経痛や月経前症候群は女性のコンディションに大きな影響を与えます。
症状の強さにかかわらず、月経周期によって集中できる時期とそうでない時期があると感じる女性は多くいます。自分の集中できる時期を把握しておき、よいコンディションの時に試合に臨めるように、月経のタイミングを調節するのも大切といえます。
月経は任意の時期にずらすことが可能です。月経が来てほしくない日にちが決まっているのであれば、事前にクリニックに相談してみてくださいね。