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思春期の体の変化について
2017年08月26日
今回はおとなの女性へと成長していく過程である思春期の体の変化や、それに伴う症状についてご案内いたします。
思春期の体の特徴
9~11歳を過ぎると卵巣が活動を始めるようになり、女性ホルモンが分泌されるようになります。
その結果胸が少しずつ膨らむ、皮下脂肪がついて女性らしい丸みを帯びた体つきに代わっていく、陰毛が生えてくるようになるなどの変化があらわれるようになります。
さらに10~14歳になると最初の月経を迎えるようになり、女性としての特徴があらわれるようになってきます。
これを二次性徴といい、生殖能力が備わって、心理的にも独立心が増し、自我が確立されます。
■思春期前期(8~12歳ごろ)
・胸がふくらみはじめる、胸の成長は個人差が大きい
・外性器の大陰唇、小陰唇が発達してくる
・わき毛、陰毛が生え始める
・初経を迎える人もいる
■思春期中期(12~15歳ごろ)
・ほとんどの人が初経を迎えるが、卵巣の働きが未熟なため、無排卵だったり不規則だったりして月経は安定しない
・皮下脂肪がふえて丸みを帯びた体形になってくる
・男性ホルモンの分泌も多くなり、ニキビができやすくなる
■思春期後期(15~18歳ごろ)
・卵巣機能が発達し、月経が安定する
・生殖機能が成長し、妊娠・出産が可能になる
・陰毛が生えそろい、外性器、内性器ともに成人女性と同じように発達する
思春期の体のもっとも大きな変化は月経がはじまることでしょう。初経年齢は12歳前後が平均となっていますが、10歳ぐらいで迎える方もいれば、14歳で迎える方もいるなど、個人差が大きいです。
月経がはじまっても、最初のうちは月経の周期は不安定です。2~3か月月経がこないことも珍しくありません。
ですが思春期後半になると、卵巣の機能も成熟し、月経周期が安定、妊娠や出産も可能になります。
クリニックを気軽に受診してください
女性ホルモンが分泌されるようになる思春期は、心身のバランスがくずれて不調を感じたり、子宮が未発達なことから強い月経痛があったりと、いろいろなトラブルが起こります。
他人と自分を比較し、自分は異常なのではないかと悩むケースも少なくありません。
不安な症状がある場合は、ぜひクリニックで相談してください。まだ10代なのに受診させるのは…と躊躇するお母さんもいらっしゃると思いますが、検査の方法など出来うる限りの配慮を行いますので安心してください。
若い年代からなんでも気軽に相談できるかかりつけのクリニックをもつことは、女性のヘルスケアには重要です。最初の時はぜひお母さんがいっしょに産婦人科の扉を開けてあげるようにしてください。