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自律神経失調症について(その2)
2015年11月13日
前回は「自律神経失調症」について、神経の種類や、はたらきについてご案内いたしました(前回記事「自律神経失調症について(その1)(11月10日)」)。
今回は症状や原因についてご案内いたします。
自律神経のバランスがくずれる
自律神経の交感神経と副交感神経は、必要に応じ一方が活発にはたらくようにできています。そして片方のはたらきが過剰になると、もう片方がブレーキとなりますので、体の調子がバランスよく保たれます。
しかし過度な精神的ストレスがかかるなどして交感神経のはたらきが活発になったり、過労で副交感神経が活発にはたらくと、この両方のバランスが保てなくなります。
その状態が続くと、必要なときに神経がはたらかない、不必要なときにはたらくなど、あちこちに不調が現れます。それが自律神経失調症です。
症状は非常にさまざまで、動悸、めまい、耳鳴り、頭痛、微熱、月経不順、無気力、多汗、口の渇き、便秘、肩こり、倦怠感、疲れやすい、イライラ、怒りっぽいなど不快な症状です。
自律神経失調症は症状からつけられる病名で、自覚症状はあるのに、検査をしても異常が見つからないような場合に診断されることが多いようです。
バランスをくずす主な原因となるもの
◎ 不規則な生活
深夜に起きていたり、食事の時間がまちまち、室内に閉じこもっていて日光を浴びないなどすると、交感神経と副交感神経の切りかえがうまくいかなくなります。
◎ ストレス
ストレスの多い、ストレス解消がうまくできない人は、交感神経の緊張状態がつづいてしまいます。
◎ 睡眠不足
休息をとらずに疲れがたまるような生活をしていると、副交感神経の動きが鈍くなってしまいます。
◎ 環境の変化
就職や結婚といった大きな変化だけではなく、気温の変化や季節の変化が原因となることもあります。
◎ 女性ホルモンの周期の乱れ
自律神経と女性ホルモンは互いに影響し合っていて、どちらのバランスがくずれても、もう一方のバランスをくずすことにつながります。思春期や更年期、妊娠中や産後は注意が必要です。
どう治す?
症状に応じて、薬物療法やカウンセンリングなど、心身両面からの治療を行います。
自律神経をバランスよく保つには、生活習慣をきちんと整えることも大切です。十分な睡眠、適度な運動、ゆったりした入浴などを心がけてください。