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非特異性腟炎について

2020年02月22日

今回は非特異性腟炎についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■一般的な細菌による炎症
非特異性腟炎とは、トリコモナス、クラミジア、カンジダ、淋菌といった特定の病原性微生物や病原菌によって引き起こされる感染症とは異なり、一般的な細菌によっておこる子宮腟部の炎症のことを言います。原因となる細菌の代表的なものには、大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などです。
本来、膣は自浄作用として強い酸性状態に保たれており、酸性の環境では生きていけない病原菌などの侵入や感染、増殖を防ぐことができます。ところが、この自浄作用が衰えてしまうと、細菌の侵入が容易になり、感染して炎症をおこしやすくなるのです。
炎症は、性的に未熟な小児をはじめ、妊娠・出産で自浄作用が弱くなっているときや、過労や病後の全身の抵抗力が低下しているときに多く起こります。
ほかにもビデなどで膣の中を過剰に洗ったり、タンポンやコンドームなどの異物が膣内に残って腐敗したり、腟壁を傷つけたりした結果、炎症を引き起こすこともあります。

■症状
黄色や茶褐色をした膿のような、悪臭のあるおりものが増え、膣が赤く腫れあがり、腫れや痛みは外陰部にまで及ぶ場合もあります。
炎症がひどくなると出血したり、下腹部の痛みや排尿時の違和感を感じたりすることもあります。

清潔に保つ■治療
膣内をきれいに洗浄したあとに抗生物質を投 与すれば、多くの場合1~2週間で治ります。腟内に異物が残っている場合には、洗浄の前に取り除きます。
また、下半身をぴったりと締めつける服は、下半身の通気性を悪くし、膣内のむれやかぶれを引き起こしやすくなります。予防のため、治療の効果を高めるためにも、着用する衣類には日ごろから気を付けるようにしましょう。
下着はこまめに換え、毎日の入浴やシャワーを欠かさずにし、患部を清潔に保つようにしましょう。

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