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月経と寿命の関係

2019年09月28日

今回は月経と寿命の関係についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■初経と閉経
近年、初経を迎える年齢が平均的に少しずつ早くなってきているようです。一方で、時代や国が異なっても、閉経は50歳前後で迎えることが多く、さほど差がないと言われています。
初経が早くはじまったら、それにともない閉経は早く迎えられると思われる方もいるかもしれませんが、初経の年齢と閉経の年齢はあまり相関がないようです。
人間以外の動物は、閉経というものが明確にはなく、生きている限り生殖能力がなくなるということはないといわれています。生殖能力がなくなる=寿命を迎えるということです。
閉経後もはつらつと人間はなぜ閉経してからも長い期間を生き続けるのかにはいろいろな説があります。人間の寿命が本来50年くらいであるところを、医学の進歩や栄養状態や環境の改善によって大きく伸びたものの、生殖能力は同様には伸びなかったのではないか、またはある程度年齢を重ねると自分が出産をして子供を産むよりも、子供の子供である孫の世話に専念する方が自分の子孫を増やすのに有利に働くからではないか、といった説などがあります。
いずれにしても、人類の歴史の中で、閉経を迎えてからも長い人生を過ごすことで子孫を残す家系が多く生き残ってきたということです。
2019年現在の日本人女性の平均寿命は87.32歳で、国際比較でみると香港の87.56歳に続いて2位です。まだまだ平均寿命は伸びそうですので、閉経後の人生の長さが閉経前と同じになる日もくるかもしれません。
閉経後も元気ではつらつとした女性でいるためにも、痛みやつらさがあった時には体や心の救難信号を無視せず、閉経を境に起こる体の変化を理解し、正しい知識を身につけて自分の心身をケアするようにしてくださいね。

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