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体重増加と病気の関係
2019年05月04日
今回は体重増加と病気の関係についてお伝えします。
■太ったのは病気が原因?
太るのは食べすぎや運動不足が原因だと思われていますが、病気が原因で太る・太ったように見える場合があります。短い期間で急に太ったと感じた場合には、実際にどれだけ体重が増加したのかを確認しましょう。もしも太る理由に思い当たるものがない場合であれば病気を疑うことも必要です。
女性の場合、体重増加が病気の症状として現れるものは多くあります。同時にそれ以外にも症状が現れている場合もありますので、チェックをするようにしましょう。
■体重増加が症状にある病気
・卵巣腫瘍
卵巣の中に腫瘍ができる病気で、下腹部痛や腰痛、便秘、頻尿、月経痛の悪化といった症状があります。卵巣の腫瘍が大きくなってくると下腹部が膨らむことがあるので、体重に変化はないのに太ったように感じる場合があります。
・子宮筋腫
子宮筋腫は子宮壁に良性の腫瘍ができる病気で、30歳以上女性に多くみられる病気です。悪性の腫瘍ではないのでがんにはなりませんが、月経量の増加、月経時にレバーのような血の塊が出る、貧血、頻尿、便秘といった症状があり、腫れた子宮が直径15cmほどになるとお腹を押し上げるせいで、下腹部が膨らんだように見えることがあります。
・甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなり、心身の働きが低下している状態です。食べる量が少なくても体重が増えるほか、むくみが全身に現れ、まぶたや唇、口内の粘膜もむくむことで顔がはれぼったい印象になります。体がだるい、無気力、便秘、月経量が増えるといった症状も。
・うつ病
自律神経の乱れが原因で過食になりやすいほか、うつ病治療の薬には食欲増進の副作用があるものもあり、体重が増加してしまう場合も。ほかにも慢性的な疲労、睡眠障害、倦怠感といった症状があります。
・多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群は初潮を迎えた10代から30代くらいの若年層に発症する、卵巣の中に卵胞が正常な数よりも多くできてしまい、排卵が起こりにくくなる病気です。生理不順や不正出血にくわえ、肥満や多毛といった症状が出る場合もあります。