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子宮頚部異形成について
2019年04月13日
■子宮頚部異形成って?
子宮頚部異形成とは、子宮頚部の粘膜に正常な細胞とは異なる細胞が発生するもので、子宮頸がんの前がん状態ともいえます。正常な細胞とは異なる細胞が発生しますが、かといってがん細胞でもない細胞がある状態であり、異なる細胞がすべてがんに変化していく訳ではありません。半数程度は自然に治るといわれます。
この子宮頚部異形成の原因は、子宮頸がんと同様にヒトパピローマウイルスによるもので、セックスの経験があれば10代でも発症するケースもあり、若い人にとても増えています。自覚症状はほとんどなく、まれに不正出血が起こる程度なので、がん検査(細胞診)をしてみてはじめて発見されます。
細胞の変化の程度によって、軽度、中度、高度に分類されます。高度になるほどがんへと変化する可能性が高くなり、子宮頸がんへと進行していきます。検診によって異形成が見つかった場合は、経過を観察するために定期検診を受けるようにしましょう。
■治療
子宮頚部異形成は子宮頸がんの前がん状態ともいえることから、がんになる手前で発見できたことになります。がんになる前に発見できたことで、もしもがんに変化してしまった場合であっても、早期なら比較的簡単な手術でほぼ治療することができます。3~6か月に一度程度の定期検診を欠かさずに受け、病変を観察していくことが何より大切です。
原因となるウイルスを排除するためには免疫力が重要ですので、食事や睡眠などに気を付け、疲れやストレスをためないようにしましょう。