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月経痛が悪化する原因
2019年03月20日
■月経痛の原因や痛む場所は様々
月経痛と一口に言っても、痛む原因や場所、痛みの度合などその時々で異なります。通常排卵は左右の卵巣から交互に行われ、その時のホルモン状態によって経血量が異なったり、痛みや症状の程度が変わります。
これといった病気がないのに痛みがつらい状態を「機能性月経困難症」といいますが、機能性月経困難症は経血を押し出そうとする子宮の収縮、ホルモンバランスの乱れによる骨盤内のうっ血や、全身の血行の悪化、ストレスなどが原因で痛みが増したり、痛む場所もお腹だけでなく、腰や頭が痛むようになる場合もあります。
ほかにも10代のころは頸管部という部分が未成熟で細いため、経血を押し出すときに強く痛みますが、体の成熟とともに痛みは軽くなっていきます。
20代で起こりやすい月経痛が悪化する原因は、子宮内膜で作られる子宮を収縮させる働きのあるホルモン「プロスタグランジン」の過剰な分泌が原因で、経血を押し出すときにこのホルモンが過剰に分泌されると、子宮の収縮が頻繁に起こり痛みを引き起こしてしまいます。
■改善するためには
痛みを素早く改善するためには、低用量ピルや鎮痛剤、漢方薬といった薬物治療がおすすめです。低用量ピルは子宮を収縮させるプロスタグランジンの分泌を抑えることができるほか、経血量が軽くなることで痛みを緩和することができます。鎮痛剤は痛みが出る前に飲むことで効果を発揮します。
漢方薬には様々な効能がありますが、体の冷えや血流の改善、ストレスによるイライラなどの精神症状を抑えることもできます。
症状の度合によって治療は異なりますので、まずはクリニックに相談するようにしてください。また薬物による治療に加え、日常生活でも食事に気を使い、お風呂では湯船に浸かって体を温めるようにする、マッサージを行い、リラックスした時間を作るといったことを意識し、月経痛を悪化させない体づくりを心がけるようにしましょう。