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貧血と女性の病気について
2019年03月09日
■貧血と様々な病気との関連
女性の多くが悩まされている貧血。女性は月経や出産時の出血、生理不順、成長期や妊娠・授乳期といった様々な場面で鉄を失う場面が多く、貧血になりやすいといえます。
人間は自分の体内で鉄分を作り出すことができないので、失った鉄分は食べ物から補うしかありません。ですが、鉄分は人体に吸収されにくい栄養素なので、意識して多くの鉄分を摂取しようとしない限り、慢性的に不足してしまいます。
慢性的な鉄分の不足から貧血になってしまうと、全身に倦怠感がある、ぼーっとしたり、寝起きが悪い、動機や息切れがする、食欲不振になるといった状態になったり、それらが原因で精神的に不調を及ぼすなど、放置することで様々な悪影響がある他、貧血の原因には病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
■貧血の原因
・ヘモグロビン量の低下
ヘモグロビンは血液中の赤血球にあり、酸素を全身に運搬する役割があります。貧血とは赤血球あるいはヘモグロビンの量が正常より少なくなっている状態です。このヘモグロビンを作るのは鉄分、葉酸、ビタミンB12で、不足するとヘモグロビンが十分に作られず、貧血になってしまいます。
貧血改善のための鉄分の薬をとるだけで改善される場合もありますが、普段から赤身肉や魚の血合いといった、赤い動物性たんぱく質をとるようにしましょう。葉酸とビタミンB12は食品からだと摂取しづらく、また体内で備蓄することもできないので、サプリメントなどを毎日意識してとることが大切です。
・体内に出血がある
子宮内膜症によって出血している場合や、消化管の潰瘍などで出血していることが原因で起こる貧血もあります。子宮内膜症の場合、自覚症状がない場合もありますので、注意しなければなりません。食生活を改善したり、サプリメントをとっているにもかかわらず、貧血の症状が改善されない、下腹部痛や排便痛がある場合は、子宮内膜症の可能性もありますので、クリニックに相談するようにしてください。
ほかにも月経時の出血も貧血の原因になりえます。出血量が多い場合、体内の血液量全体が減るので、普段以上に意識して鉄分を摂取するようにしましょう。