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年代別の注意すべき症状や病気について
2019年01月05日
今回は以前お伝えした「年代別の女性の身体トラブル」での症状に基づいた病気についてお伝えします。
■年代によって現れる症状への注意
どの年代にも現れる症状もあれば、特定の年代に多くみられる症状もあります。以下のような症状に気が付いた場合はクリニックを受診するようにしましょう。また、年齢を重ねるとがんにかかる可能性が高くなりますので、定期的に検診を受けるようにして、早期発見、早期治療を心がけるようにしましょう。
■こんな症状が現れたら注意!
・すべての年齢
不正出血・・・不正出血はすべての年代で注意すべき症状です。特に閉経後は子宮頚がんや、子宮体がんといった重大な病気のサインかもしれないので注意しましょう。
・10~20代
18歳を過ぎても初経がこない・・・原発性無月経の可能性があります。16歳頃になっても初経がない場合は、一度受診するのをお勧めします。
月経前の不調・・・イライラするようになったり、気分が塞ぐようになるといった精神的な不調、頭痛、腹痛といった症状(月経前症候群)
月経中の不調・・・月経中に腹痛や腰痛、吐き気、食欲不振などの症状(月経困難症)
月経の際の血の量が多い・・・過多月経
症状の度合いは人それぞれですが、辛いと感じた場合には受診するようにしましょう。ひどい月経痛を伴っている場合、放置すると子宮内膜症が進行し、不妊になる可能性もあります。
・20代
不正出血・・・20代になると子宮頸がんの発症率が高くなります。子宮頸がんは自覚症状が現れにくく、進行していくと不正出血が起こる場合もあります。1年に1回は定期検診を受けるようにしましょう。
・30~40代
無症状・・・卵巣の病気に注意しましょう。卵巣は症状がかなり進行するまで自覚症状が現れないことがほとんどです。40代になると卵巣がんの発症率も上がるので、特に不調を感じない場合でも卵巣の検診を受けることをお勧めします。
・40~50代
汗が止まらない、動悸がする・・・更年期の症状で、ホットフラッシュとよばれます。女性ホルモンや漢方での治療で症状の改善が見込めます。自覚症状が現れたら受診するようにしてください。
・閉経以降
不正出血・・・子宮体がんや子宮頸がんの可能性があります。
下腹部の違和感や頻尿・・・子宮脱の可能性があります。
閉経後は骨粗しょう症のリスクが上がるなど、様々な不調が起こりえます。定期的にクリニックを受診するようにしましょう。