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月経の量や状態について

2018年05月12日

今回は月経の量や状態について再度お伝えします。ともこレディースクリニック

■正常な月経の量
自分の月経の量が多いか、少ないか、また期間が長いか、短いかなど、自分ではなかなか判断しにくいものですね。
そもそも月経自体が年齢や月経日数の関係によってその時々で変化し、個人差自体もとても大きいものですが、一般的に一回の月経期間の出血量は、平均では50~60gだといわれています。
これはだいたいナプキン20枚程度の量で、期間は3~7日が正常だといえます。ほかにも月経開始から1~2日目が最も出血量が多く、3日目 以降は徐々に減ってくることが多いです。
月経での出血量が多めの人なら、2日目までは寝るときに夜型ナプキンを使用し、昼間は1時間半~2時間に1回ナプキンを交換し、3日目以降はナプキンを交換するペースが減っていくのが一般的です。

月経の量の目安■出血量が多すぎる場合
月経での出血量が多く、1時間の間に何度もトイレに行かなければいけないほど出血があったり、血の中にレバー状のかたまりが混ざる、月経の2日目にあるような出血量が何日も続くなど、日常生活に支障をきたすほど月経量が多い場合、過多月経と呼ばれる症状が考えられます。
過多月経かそうでないかは、原因により大きく2種類に分類されます。
子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系の病気や血液疾患をはじめ、全身性疾患が原因の場合は器質性過多月経、原因になる病気がない場合は機能性過多月経となります。機能性過多月経の原因には、女性ホルモンであるエストロゲンの過剰分泌や、無排卵性月経など、ホルモンバランスの乱れによるものが多いです。
思春期の頃に起こる過多月経は機能性過多月経がほとんどですが、20~30代以降にかけて除々に進行する過多月経の場合は器質性過多月経が増えてきます。
治療には、日常生活の障害の程度や、貧血の強さ、器質的疾患の有無、個人のライフスタイルなどを総合的に判断して治療を行います。

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