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デリケートゾーンの洗い方
2018年02月09日
■清潔にしすぎるのも実はよくない?
赤ちゃんの肌は柔らかくて触り心地がいいですが、同時にとても繊細で、市販の石鹸やボディソープを使うとその洗浄力の強さから肌が荒れてしまうことがあります。
これは人が持つ肌本来のバリア機能や雑菌に対抗するための菌を洗い流してしまっていることが原因で、同じように女性がデリケートゾーンを洗う際にも注意する必要があります。
デリケートゾーンにも元々清潔に保つための菌がいて、その菌が外部からの細菌などの侵入を防ぐ役割を持っています。洗浄力の強い石鹸やボディソープで洗ってしまうと、外部からの細菌を防ぐために存在している菌まで一緒に洗い流されてしまうことになり、逆に細菌が侵入、繁殖してしまうこと可能性があります。
臭いや汚れが気になるからと、しっかりと洗ってしまう方は多いと思います。ですが、デリケートゾーンを市販の洗剤や熱いお湯で洗ったり、タオルやスポンジでこすってしまうと、皮膚を清潔に保つための常在菌や、粘膜を保護する皮脂膜が洗い流されてしまいます。
これらの肌を守るための常在菌や皮脂膜が洗い流されてしまうと、かゆみや痛み、腫れなどの原因になってしまいます。
また守るための常在菌がいない場合は膣内に細菌が侵入しやすくなり、細菌の増殖を抑えることが出来なくなってしまうこともあります。
このように臭いや汚れを取り除くためにしたことが、かえって臭いが発生したり、病気になってしまう事態を招いてしまうこともあります。
■デリケートゾーンを清潔に保つための洗い方
上記のように皮膚に必要な皮脂膜を洗い流してしまうと皮膚を保護する常在菌がいなくなってしまうこと以外にも、乾燥したり、黒ずみの原因になってしまうこともあります。デリケートゾーンを洗う時はまずはじめにお湯の温度を35℃~37℃程度のぬるま湯で洗い流していきましょう。
洗う際にはタオルやスポンジではなく、指で丁寧に優しく洗い流すことで、ある程度の雑菌や汚れを洗い流すことができます。
ぬるま湯で流した後は、ぬるま湯と石鹸を混ぜてしっかりと泡立ててからその泡でデリケートゾーンを洗うようにしましょう。臭いやかゆみ、黒ずみをしっかりと洗い流すには、デリケートゾーン専用の石鹸を使うことも効果的です。
指で優しく丁寧にこするように洗っていき、最後に石鹸や汚れをぬるま湯で洗い流していきます。
この時に洗い残しがあると、石鹸の残りから雑菌が繁殖して臭いやかゆみの原因になってしまいますので、しっかりと洗い残しがないかを確認しながら洗い流していきましょう。
また、シャワーを直接デリケートゾーンに当てるのも、刺激が強すぎるので黒ずみの原因になる可能性があります。シャワーで洗い流す場合は、弱い水圧で流すようにしましょう。
もしも膣内から異常な刺激臭がしたり、異常なかゆみやおりものがあるような場合は、炎症を起こしていたり、ほかの原因がある可能性もあるので、クリニックに相談するようにしてください。