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性成熟期の特徴と体の変化
2017年09月22日
■心身ともに充実する性成熟期
性成熟期には大きく分けて18~37歳の前期と、37~45歳の後期の二つの時期があります。
前期は生殖能力の高まる時期であり、妊娠、出産を経験する多くの女性はこの時期に経験することになります。心身ともにもっとも充実する時期ではありますが、ホルモンのバランスはストレスや不規則な生活で簡単に崩れることもありますので注意が必要です。
性成熟期前期には月経がきちんときているかどうかが重要なポイントになります。排卵・月経が規則正しくあることは、女性のヘルスケアには欠かせないことです。また結婚までにセックスパートナーがかわることもありますが、性感染症の予防や避妊も万全に行うように心がけてください。
月経に関するトラブル(月経困難症、PMSなど)で、学校や仕事に影響が及んでいる場合は、しかたがないとあきらめないで、クリニックに相談するようにしてください。快適な毎日を過ごせるように、私たちがサポートをさせていただきます。
ほかにも性成熟期前期になると子宮内膜症や子宮頸がんが増加していく傾向があります。
早期発見につなげるためにも、症状がなくても定期的にクリニックで検診を受けましょう。
■子宮の病気が増えてくる性成熟期後期
30代半ば過ぎになると、女性ホルモンは少しずつ分泌量が低下していき、それとともに体のトラブルも増えてきます。子宮筋腫や子宮頸がん、乳がんなど、女性特有の病気の危険性も増えてきます。
現代女性は昔にくらべると初経年齢が早まり、出産年齢が遅くなったため、初経から出産までの期間が長くなりました。出産回数も減り、一生のうちに迎える月経回数は昔よりも多くなったことで、子宮内膜症になるリスクもとても増えています。
30代半ばという年齢は、個々の社会的立場によって同じ病気にかかった としても治療の方針が変わってきます。
また、女性の社会進出・晩婚化のため、妊娠・出産のスタートも年々遅くなる傾向があります。仕事をもち自分の意思で子どもを産まない女性や、40代になってから高齢出産をする女性、不妊に悩む女性など、さまざまなケースがあります。ライフワークのバランスのとれた生活を送るためには、自分の健康状態を把握することも重要です。
■健康を意識するのは20代の頃から
若い時期は、大きな病気とは無縁だと思っている人も多いことでしょう。ですが、若くても病気を発症する危険性もあります。
早期発見は症状改善にとても有効です。症状がないうちに検査を始めて早期発見に努めましょう。各自治体では、20代になると子宮頚がんの検査が受けられるようになり、40代になればマンモグラフィー併用乳がん検査が受けられます。
地域の自治体が定期的に行っている検診や年齢の節目で行われる検診、会社の健康診断など、自分がどんな健康診断を受けられるかを知って、積極的に利用するようにしましょう。生活習慣病の予防も今のうちから意識しておく必要があります。性成熟期にどのようなヘルスケアをしていくかによって、その後につづく更年期、高齢期の健康状態は大きく左右されます。