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下腹部の痛み・しこりについて

2017年02月08日

ともこレディースクリニック女性で腹痛、特に下腹部が痛くて悩んでいる方は少なくないでしょう。女性の下腹部には子宮や卵巣があるので、男性よりも下腹部痛を伴う病気が起こりやすいです。
今回は女性の下腹部の痛みやその原因の病気についてご説明します。

◆婦人科系の下腹部の痛み
下腹部の痛みで婦人科系の病気の代表といえば、生理痛です。生理痛の痛みは大なり小なり経験のある方が多いと思いますが、市販の鎮痛剤などを飲んでも痛みがおさまらない場合は、子宮内膜症や子宮筋腫の可能性があります。
下腹部の痛みまた、月経周期とは関係なく、便秘がちで排尿時、排便時に特に痛みがある場合は、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍、卵巣癒着などのおそれがあります。
吐き気や発熱、おりものが増加したときは子宮付属器炎、これに激しい痛みが加わるなら骨盤腹膜炎が疑われます。
さらに、月経が遅れて妊娠の可能性がある場合の下腹部痛は、流産や子宮外妊娠ということもあります。
ほかにも排尿時にとくに痛み、残尿感や頻尿をともなうなら膀胱炎、下腹部から腰部が激しく痛み、血尿をともなうなら尿管結石の疑いがもたれます。
虫垂炎の場合は、右側の下腹部が痛み、発熱や吐き気をともないます。

ご自身の経験から普段の下腹部痛だと思っても、中には治療が必要なものもありますので、少しでも違和感や、普段よりも痛みを感じる場合などはクリニックを受診して相談してください。
◆下腹部のしこり
とくに太ったわけではないのに、下腹部がふくらんできた、下腹部に触るとしこりのようなものを感じる、などという場合は子宮筋腫や卵巣腫瘍の可能性が考えられます。

・子宮筋腫の場合
しこりのほかにも月経時の出血量が増えたり、生理痛がひどくなったりします。普段より出血が多い場合や、生理痛がひどいと感じた場合は注意して観察しましょう。

・卵巣腫瘍の場合検診
腫瘍が小さいうちは自覚症状がほとんどないために早期発見がむずかしく、ある程度大きくなってからおかしいと気づくことが多いです。この頃になると、下腹部に痛みや圧迫感を感じるようになったり、自分でしこりを発見したりすることもあります。

卵巣腫瘍には良性と悪性とがありますが、腫瘍がどちらなのかは組織を調べなければ分かりません。悪性の卵巣腫瘍は卵巣がんになるので注意が必要ですが、子宮がんと違って発見しにくく治療も困難なことが多いので、子宮がん検診の時には、念のために卵巣のチェックもしておくとよいでしょう。

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