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腰痛
2015年07月31日
女性の腰痛は肩こりに次いで2番目に訴えの多い症状です。
腰は、腰椎と呼ばれる5つの骨がブロックのように積み上げられて構成されています。
腰痛の多くは、腰椎に負担がかかったり障害が起きることで発症しますが、その他にもさまざまな要因で発症する疾病です。
(1)腰椎を直接障害するもの
(2)腰椎を障害しないが、臓器の周囲にある神経を刺激するもの
●原因と症状
上半身と下半身をつないで全身を支えている腰は、からだのなかで最も負担の大きい部位といえます。とくに骨が細くて筋肉量も少ない女性のからだは、構造的にも腰痛を起こしやすい環境にあります。
引き金となる疾患には椎間板ヘルニア、骨粗鬆症などの骨の病気と、内臓の病気とがあり、後者には子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がん、卵巣腫瘍など婦人科系の多くの病気が含まれます。痛みが長引く場合には、整形外科、婦人科などで病気がないか調べてもらいましょう。
検査をしても原因疾患がわからない腰痛は、腰痛症と呼ばれます。腰痛症を引き起こす原因には、悪い姿勢や太りすぎ、運動不足による筋力低下、冷え、ストレスなどが考えられます。
原因となる病気がある場合は、その治療を行います。腰痛症でも、痛みが強ければ整形外科で消炎鎮痛剤を処方してもらいます。こうして必要な治療で痛みを軽減させながら、姿勢や生活を見直し、腰への負担を減らしていくことが大切です。具体的には長時間同じ姿勢を続けない、イスには背筋を伸ばして深く腰かける、重いものは必ず腰を落とし、おなかで支えるようにして持ち上げる、布団やわらかすぎないものを選ぶなどの点に注意しましょう。また、太りすぎの人はダイエットをして、適正体重に戻していくことも必要です。
積極的に慢性腰痛を改善し、再発を防いでいくには、無理のない程度にからだを動かすことも重要です。左の腰痛体操には、腹筋、背筋の緊張をほぐして強化を促す効果があるので、毎日の日課として続けましょう。デスクワークや立ち仕事の人は、日中もたびたび腰を伸ばしてストレッチし、血行の回復を促します。
また、ぎっくり腰など急性期の激しい痛みでは一時的に冷湿布などで冷やすほうが有効ですが、ある程度痛みが治まってきた場合、慢性腰痛の場合には、逆に温湿布やカイロなどで積極的に腰を温めましょう。