ブログ
blog
尿もれ(尿失禁)
2015年06月26日
尿もれ(尿失禁)
尿失禁とは自分の意志とは関係なく尿がもれてしまうことを言います。
これにより社会的・衛生的に支障を生ずるものと定義づけられています。実際に悩んでおられる方は大変に多く存在するのですが、恥ずかしいので我慢している方がほとんどです。尿失禁は、状態や原因に応じた治療法がありますので、我慢せずに泌尿器科を受診しましょう。
原因
尿失禁で悩んでいる女性は、意外に多く、ちょっとした拍子に、無意識のうちに尿がもれてしまいます。尿もれには、腹圧性、切迫性、反射性尿失禁は、神経系の障害など病的なことが原因で起こります。
腹圧性尿失禁は、笑ったりくしゃみをしたり、重い物を持ったりしておなかに力が入ったときに、思わずもれてしまうもので、女性の尿失禁は大半がこのタイプです。
原因の多くは出産によって腟や尿道口の周囲を取り巻き、排尿時以外は尿が出ないように締める役割をしている骨盤底筋群がゆるむために起こります。
一般的に、中年期以降になると起こりやすくなりますが、中には20~30代から起こる人もいます。
婦人科での治療は原因によって使用する薬は異なりますが、薬物療法を行います。
また尿もれの予防には、骨盤底筋群を引き締める体操(尿もれ体操)が有効です。本来なら、妊娠中から産後にかけてやっておくことにより、かなり尿もれが予防できます。これから出産を予定している人は、ぜひ試してください。すでに出産を経験し、軽い尿もれで悩んでいる人も、尿もれ体操を一日2~3回を1~3ヶ月続けてください。骨盤底筋群が強化され、回復します。
なお、体操をすることによって中年期以降の尿もれを予防することもできますから、尿もれをしていない方にもおすすめです。体操を続けても尿もれをするようなら、骨盤底の筋肉が大きくダメージを受けているために、膀胱や子宮が下がっているかもしれません。
婦人科で相談しましょう。