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トイレが近い(頻尿)
2015年06月19日
尿が近い、回数が多いという症状を頻尿といいます。一般的には、一日の排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。しかし、人によって違いがありますので、一概に回数だけでは異常とはいえず、8回以下の排尿回数でも、自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿を考えて対応策を行えば良いと思います。
● 女性の方がトイレは近い
一般的に、男性より女性のほうが排尿回数は多いといえます。これは、男性の尿道が約20cmあるのに対して、女性は約4cmと短いためです。またコーヒーや紅茶、緑茶を飲んだあと、すぐにトイレに行きたくなることがありますが、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインに利尿作用があるためです。
急に冷えたり緊張したときに何回もトイレに行きたくなるのは、腎臓の血流が増えて、尿の量が増えるためです。妊娠すると頻尿になるのは、大きくなった子宮が膀胱を圧迫するためです。
● 病的な頻尿も
一般に、一日に10回以上も排尿することを頻尿といいます。水分を多くとりすぎたときも頻尿になりますが、尿道口から大腸菌などの細菌が入り、膀胱炎になると、絶えず膀胱が刺激を受けるため、1回に出る尿量は少ないのに、何度もトイレに行きたくなります。ほかに、腎臓結石、膀胱腫瘍などでも頻尿になります。また、原因になる病気がないのに1回の尿量が少量で排尿回数が一日に10回以上になる場合は、心因性頻尿が考えられます。
これは20~30代の女性に多く、渋滞などトイレがない状況で強い症状が現れ、自宅でリラックスしているときには、それほど症状がないのが特徴です。
ほかに、成人女子の尿量は一日800~1200mlで平均1000mlとされています。これに対して2500mlを超える尿が出ることを多尿症といいます。
ふつう、大量に水分をとったときは尿量が増えますが、毎日多尿が続くのは、尿崩症(にょうほうしょう )などが原因のこともあります。