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月経の量や状態が気になる
2015年02月27日
☆ 正常な月経の量とは?
自分の月経の量が多いか、少ないかは、なかなか判断しにくいことです。月経量の多い、少ないは、年齢や月経日数にも関係しますし、個人差もとても大きいのですが、一般的に一回の月経期間の出血量は平均50~60gといわれています。
これはだいたいナプキン20枚程度の量です。正常な月経期間は3~7日で、月経開始の1~2日目が最も出血量が多く、3日目以降減ってくるのがふつうです。
一般的に、出血量の多めの人で、月経の2日目までは寝るときに夜型ナプキンを使用し、昼間は1時間半~2時間に1回ナプキンを交換し、3日目以降はナプキンを交換するペースが減ってくる、というパターンではないでしょうか。
☆ 出血量が多すぎるとき
月経血の中にレバー状のかたまりが混じる、1時間に何度もトイレに行かなければいけない、月経の2日目程度の出血量が何日も続くなど日常生活に支障をきたすほど月経量が多いときは、過多月経(かたげっけい)と考えられます。この場合は月経期間が長引くことがあります(過長月経)過多月経かそうでないかは、貧血があるかどうかがひとつの指標になり、原因により大きく2種類に分類されます。
子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科系の病気や血液疾患をはじめとした全身性疾患を原因とする器質性過多月経と、原因になる病気がない機能性過多月経があります。
機能性過多月経の原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の過剰分泌や無排卵性月経など、ホルモンバランスの乱れによるものが多くなっています。思春期ごろの過多月経は機能性過多月経がほとんどですが、20~30代以降にかけて除々に進行する過多月経は、器質的なものが増えてきます。
治療は、日常生活の障害の程度、貧血の強さ、器質的疾患の有無、個人のライフスタイルなどを総合的に判断して考えます。