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月経が不規則・月経がこない
2015年02月20日
☆ 頻発月経(ひんぱつげっけい)と稀発月経(きはつげっけい)
月経周期には個人差があり、また、月経周期は体調や環境の変化によって左右されることがあります。おおよその目安として、25~38日の範囲内でくるなら正常ですが、心配なら基礎体温表をつけ、ホルモン検査を受けると良いでしょう。
病的な月経不順には、周期が24日より短く、月に2~3回も月経がきてしまう頻発月経と月経周期が46日を超える稀発月経とがあります。いずれの場合でも、排卵していない無排卵性のタイプと排卵している排卵性とがあります。
一般に両者とも無排卵性は思春期や更年期の人に多く、卵巣機能が未熟だったり低下していることが原因です。この場合は日常生活に支障をきたしたり貧血などの問題がなければ経過を観察します。20~40代の場合、無排卵が長く続くと不妊、機能性出血、子宮内膜異常などの原因になりますから、排卵誘発剤やホルモン剤などを使った治療を考慮します。
一方、排卵性の場合は、不妊や貧血などの問題がなければ経過観察したり、必要に応じてホルモン剤による月経周期の調節を行います。
☆ 突然月経が止まったら早めに治療を☆
初潮は10~14歳くらいの間でくることが多く、95%が14歳までにきています。18歳になっても月経がこない場合を原発性無月経(げんぱつせいむげっけい)といいます。原因には、染色体異常による卵巣の発育不全や先天性の性器形成障害などがありますが、副腎や甲状腺などに病気があるために月経がこないこともあります。また、それまできていた月経が突然こなくなることがあり、これを続発性無月経(ぞくはつせいむげっけい)といいます。
極端なダイエットやストレス、過激なスポーツなどが原因になることが多いほか、月経をコントロールする脳の視床下部や下垂体の機能低下、甲状腺や副腎の病気が原因になっていることもあります。
原因がストレスやダイエット、スポーツのしすぎなどの場合、ホルモン療法による治療が行われます。月経不順を甘く見て長期間放置すると、いざ治療を受けてもなかなか月経がこないこともあります。突然月経がこなくなったら最低でも90日以内に受診して、治療を受けましょう。
閉経の平均年齢は約50歳ですが、43歳までに閉経してしまうことを早発閉経(そうはつへいけい)といいます。一方、58歳を過ぎても月経が続くことを遅発閉経(ちはつへいけい)といいます。早期閉経の原因はわからないことも多く、まれには30代で月経がこなくなるということもあります。
早発閉経の場合は、ホルモン補充療法を行います。遅発閉経は、子宮筋腫などの病気をともなっていることも多く、この場合は原因に応じて治療することになります。