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尿道周辺の違和感と原因について
2020年01月11日
■尿道付近の痛みやかゆみの理由
尿道付近に痛みやかゆみを感じる場合、まず膀胱炎を疑う方も多いことと思います。女性は尿道が短いため、細菌が膀胱まで到達しやすく、膀胱炎になりやすいと言えます。
ですが、検査を行っても膀胱炎ではないと診断されることもあります。膀胱炎以外で尿道付近に痛みやかゆみといった違和感をもたらす原因となるものには以下のようなものがあります。
・カンジダ膣炎
カンジダ膣炎はカンジダというカビの一種の増殖によって膣が炎症を起こしている状態です。外陰がかゆくなるため、尿道付近にも痛みやかゆみを感じる場合があります。近年では比較的多くみられる病気で、一生の内に7割以上の女性が罹患するといわれています。
検査をしてカンジダ膣炎の可能性がある場合には、膣錠や軟膏を用いた治療を行います。
・萎縮性膣炎
更年期以上の方の場合、閉経後しばらく経つと女性ホルモンの分泌低下により、膣のうるおいがなくなり、外陰部や膣が乾燥・委縮して雑菌が繁殖し、炎症を起こす場合があります。その際に痛みやかゆみ、黄色いおりもの、悪臭といった症状をともなうこともあります。
診察を行い、がんの心配がなく、萎縮性膣炎であると判断できる場合には、ホルモン補充療法や、局所投与での治療を行います。
ほかに可能性として性器ヘルペスもありますが、こちらはかゆみよりも痛みが特に強いので、かゆみや痛みの度合いによってある程度判断ができます。
ヘルペスの場合、感染力が強いので患部に触れた場合には手指をよく洗うなどの注意が必要です。
症状が続く場合にはクリニックを受診し、治療を受けるようにしてください。