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夏に多くなるカンジダ膣炎について
2018年07月28日
■夏に増えるカンジダ膣炎
カンジダ膣炎は女性特有の病気であり、カンジダと呼ばれるカビの一種によって外陰や膣に起こる炎症です。多くの女性がかかりやすい病気ですが、夏になるとカンジダ膣炎にかかってしまう女性が増える傾向にあります。
カンジダ菌はもともと膣内や口内などの体内に普段から存在しており、通常は体に悪い影響を及ぼすことはありません。それが病気などで抵抗力が落ちた時や、抗生物質を服用した後などに通常存在している量を超えて繁殖してしまい、かゆみや炎症を引き起こしてしまいます。
カンジダ膣炎を予防するためにも普段から下着やナプキンなどが蒸れないようにすることが大切ですが、日本の夏は高温多湿であることから、カビが原因であるカンジダ膣炎はより繁殖しやすくなっています。
カンジダ菌が繁殖しないように、いつも以上に気を付け、清潔第一を心掛けるようにしてください。
下着は通気性のいいものを選び、ナプキン類を使用している場合はこまめに交換することで、蒸れによる菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
■カンジダ膣炎のサイン
以下のような症状がある場合はカンジダ膣炎の可能性があります。
・膣や膣周辺に激しいかゆみがある
・膣や膣周辺に炎症がある
・排尿時に痛みがある
・体調が悪くなるとかゆくなる
・白っぽいおりものが増える
・チーズのようなおりものがある
・性器と肛門の間がヒリヒリする など
激しいかゆみを伴うことが多いので、我慢せずにクリニックを受診してください。カンジダ膣炎の場合は、適切な治療を早期に受けることで症状が改善することがほとんどです。ただし、再発の危険性も高い病気なので、治って以降も注意をする必要があります。
また、カンジダ膣炎に感染した場合、膣内の常駐菌のバランスが崩れている場合がほとんどなので、クラミジアなどの性感染症のリスクも高くなっています。疑わしい場合はあわせてクリニックでの診察を受けるようにしてください。