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カンジダ膣炎について

2017年12月23日

今回は以前お伝えしたカンジダ膣炎について再度お伝えします。ともこレディースクリニック

■カンジダ膣炎って?
カンジダと 呼ばれる菌が増殖することで起こる性器の炎症です。
カンジダ膣炎は女性特有の病気であり、女性の約5人に1人が経験するほど、女性にとってポピュラーな病気です。このカンジダは人間がもともと持っている常在菌の一種であり、女性の体内に生息している常在菌です。ですので、性感染症と勘違いされることの多いカンジダ膣炎ですが、誰もが持ちうる菌であるため、性行為を行わなくても発症することがあります。発症するのは成人女性が多いですが、抵抗力の低い幼児や高齢の方にも起こる可能性があります。

■原因
カンジダ菌が増殖する原因は主に「免疫力の低下」によるものです。疲労やストレス、風邪などによる免疫力の低下、妊娠、出産などによるホルモンバランスの変化のほかにも、抗生物質の使用や、汗、ムレなどのデリケートゾーンの高温多湿化など、日常生活における様々なことが要因となって菌が増殖してしまいます。
常在菌は本来体にとって有害なものではないのですが、過度に増えてしまうと体に異常を起こしてしまいます。カンジダ菌が過度に増殖することによってカンジダ膣炎が引き起こされます。この際、痛みや激しいかゆみなどを感じるようになる、酒かすのような白く濁ったおりものの量が増えるなどの症状が現れるようになります。
このように日常生活の何気ない身体の変調によって発症することから、カンジダ膣炎は治癒しても再発しやすい病気といえます。

外陰部の痛み・かゆみ■治療
外陰部に痛みやかゆみがある、おりものの量が多い、または白く濁っているなどの症状がみられる場合はまずクリニックを受診してください。カンジダ膣炎のような痛みやかゆみを伴う疾患はほかにもあるので、症状の原因を判別をするために検査をする必要があります。
カンジダ膣炎だった場合の治療には、膣洗浄や抗真菌薬(イミダソール)と呼ばれる薬の内服での治療を行います。

■注意
市販されている薬にはカンジダ膣炎の治療薬もありますが、これらは今までにカンジダ膣炎にかかったことがある方が再発した場合にのみ使用できるとされていますので、はじめて症状が出た場合の使用は控えるようにしてください。自己判断で市販薬を使った場合、症状が悪化することもあります。気になる症状があるときはクリニックで相談するようにしてください。

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