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外陰炎について
2017年05月26日
外陰炎とは?
外陰部は不潔になりやすく、感染症が起こりやすい場所です。
・汗をかいてむれた状態が続く
・ナプキンやタンポン、下着、トイレットペーパーなどで皮膚がこすれる
・セックスによる刺激などによって皮膚が傷つく など
このような状態になると細菌などの病原体が体内に侵入し、増殖をして炎症を引き起こします。これが外陰炎です。
症状
症状としては外陰部が赤くただれて、ヒリヒリした痛みやかゆみが生じます。また、これらの症状は、歩行時などの外陰部がこすれあったりする場合や、排尿時には特に強く感じられます。
炎症が悪化すると小陰唇や前庭部が腫れ上がり、ねっとりとした分泌物におおわれたり、膿が出たりするようになります。
炎症が慢性化すると外陰部の皮膚が肥厚し、茶褐色から白色に変色したり、常に強く湿った状態が続き、かゆみが止まらなくなるなどの症状が出ます。
治療
外陰炎の治療には、症状や感染した菌の種類によって内服薬や軟膏を用いて治療を行います。
炎症の急性期には抗炎症剤や副腎皮質ホルモン軟膏なども併用され、かゆみに対しては抗ヒスタミン剤の軟膏や内服薬を用いる場合もあります。
外陰炎の予防には外陰部のむれを防ぎ、清潔に保つことが最も重要です。また外陰部を締め付けたり、こすれるような下着や履物は避けるようにし、通気性のよいゆったりと着用できるものがおすすめです。
他にも
・生理中はナプキンをこまめに交換する
・入浴時には粘膜を傷つけないようにそっと洗うようにする
などに気を付けることで外陰炎は予防することができます。
外陰炎は慢性期になるとかゆみが主な症状となりますが、炎症が収まれば自然に消失します。ですが、かゆみはどんなかゆみであっても、かけばかくほど治りにくくなっていきますので、外陰部のかゆみが長引くようであれば、気軽にクリニックに受診してください。