ブログ
blog
不正出血(月経のとき以外に出血する)
2015年03月06日
☆ 不正出血は病気のサインであることが多い!!
不正出血とは、月経とは別に、子宮、膣、外陰部から異常出血が起こるもので、規則正しい月経以外の出血は、不正出血です。不正出血の原因にはいろいろなものがあります。
妊娠していない場合は、外陰炎や膣炎、子宮頚管炎や子宮頚管ポリープ、子宮筋腫などの良性腫瘍、子宮頚がんをはじめとする悪性腫瘍などが原因であることがあります。ほかに病的な原因がなく、ホルモンバランスの乱れによると思われる機能性出血もあります。
年齢別に見ると、10代では機能性出血が多く見られますが、最近は感染による炎症や子宮頚部の細胞異常なども増加しています。
閉経前後の場合も機能性出血の頻度が高いのですが、この年代では子宮体がんの鑑別も大切です。とくに閉経後の出血は、必ず子宮がんの検査を受けましょう。
20~30代の不正出血は前に述べたような原因が考えられます。とくに月経が遅れているような場合は、妊娠の可能性も否定できません。必ず、妊娠のチェックをしておきましょう。
なお、不正出血の中には排卵前後の数日間少量の出血が見られる「中間期出血」や妊娠初期に受精卵の着床にともない少量の出血が見られる「着床出血」、性行為のあと膣の一部が傷つき少量の出血が見られるなど、心配のない出血もありますが、自己判断は禁物です。不正出血はすべて「異常」と考えて、必ず婦人科を受診して検査を受けましょう。