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人工妊娠中絶に関するQ&A

2018年01月06日

今回は前回お伝えした人工妊娠中絶についての疑問にお答えします。

■妊娠週数の数え方は？
基本的には、最後の生理の第1日目を妊娠0週0日として、そこから数えはじめて1～6日までを妊娠0週目、7～13日までを妊娠1週目として数えていきます。
生理が来なくても生理不順や、生理だと思っていたら実は不正出血だった場合などもありますので、クリニックでは一度超音波検査を行い、確認して最終的に診断します。

■手術を受けるには何をすればいいの？
まず、クリニックを受診していただき、人工中絶手術についての相談をします。相談の結果、手術を決めた場合には同意書が必要となるので、本人と配偶者もしくは相手の男性の署名、捺印が必要になります。
もしも配偶者を知ることができない場合、またはその意思を表示することができない場合、妊娠後に配偶者が亡くなったときなどは本人のみの署名、捺印でよい場合もあります。

■人工妊娠中絶はどのように行うの？
人工妊娠中絶の方法は妊娠週数によって異なります。母体に負担をかけずに中絶手術を行うには、妊娠7~8週が理想的です。

人工妊娠中絶には子宮の中を吸引器で吸い出す吸引法と、キュレットと呼ばれるスプーン状のもので胎児と付属物をかき出すそうは法による手術がありますが、当クリニックでは吸引器による吸引法のコンビネーションで行います。
吸引法は手術時間も短く、子宮内膜に傷がつきにくいので、母体に与える負担が少なくてすみます。

■手術にはどれくらい時間がかかりますか？
中絶手術の時間は10～15分ほどで終了いたします。個人差はありますが麻酔が完全にさめるまで2～3時間ほどかかり、その後帰宅することができます。
また、手術後には経過を診るために、指定された日に再度受診をしていただきます。腹痛や出血などの症状の強い場合は、中絶手術後必ず受診するようにしてください。
中絶手術後生理がこなかったり、胸の張り、気持ち悪さが生じた場合等も、必ず中絶手術をお受けになったクリニックでご相談下さい。
※中期妊娠の場合の中絶手術は場合によって日帰り手術が行えません。事前検査によって判断しております。

■中絶すると不妊になるのでしょうか？
まず心配しなくても大丈夫です。ただし、以前からある感染症が悪化したり、術後のケアが不十分で感染を生じたり、中絶を5～6回以上繰り返して癒着がある場合は、注意が必要です。

■中絶手術の費用はどれくらいですか？
当院では妊娠週数にもよりますが、おおよそ20万前後とお考え下さい。