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更年期症状・更年期障害について
2014年09月19日
名古屋の皆さま、こんにちは、院長の杉浦です!
今回は「更年期症状・更年期障害」についてご案内しますネ。
更年期症状・更年期障害について
更年期には、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少していきます。ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により心身にさまざまな不調が現れます。更年期症状としては、発汗、のぼせ、顔のほてり、頭痛、動悸、めまいなどの身体症状や、憂うつな気分、眠れない、イライラするなど精神面にも変化が現れます。
症状には個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を『更年期症状』といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほど重いものを『更年期障害』と呼んでいます。
そこで今日は、更年期症状及び更年期障害の治療法として、「漢方治療」についてお話しさせて頂きますね!
漢方では、生命の源になるものには「気」 「水」 「血」があり、この3つのうちのどれか一つが乱れても何らかの症状が現れると考えられています。更年期障害や月経に関する症状は「血」との関連が深いと考えられ、血のめぐりの悪くなった状態を「瘀血(オケツ)」といいます。
この場合の血とは、西洋医学でいう血液という考え方でなく、からだ、心まで含めた広い範囲を意味し、心因的な要素も関わる更年期による不定愁訴(フテイシュウソ)も、瘀血によるものだと考えられているのです。
漢方薬は、その人の証(体質)と症状にあわせて処方されます。薬、体質、症状がぴったりあった場合、優れた効果を発揮します。
更年期の症状改善によく使われるのは、加味逍遥散(カミショウヨウサン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などです。効果があらわれるまでに、少し時間がかかりますが、更年期症状・障害に効果があるといわれています。
漢方薬は副作用が少なく、安全性が高いと思われていますが、「証」にあわない薬の服用によって効かなかったり、副作用が起きる場合があります。
漢方薬を服用して、体調がおかしいと感じたときは、服用をやめて、すぐに医師に相談しましょう。