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子宮内膜ポリープについて
2018年02月16日
■子宮内膜ポリープとは
エストロゲンの働きが過剰になるなど、何らかの原因で子宮の内腔を覆っている子宮内膜が異常増殖し、増殖した子宮内膜がキノコ状に発育、子宮の内腔に突出したものが子宮内膜ポリープです。大きさは数ミリ程度のサイズのものから、大きいものでは10cmを越える場合もあり、多発する場合もあります。
一般的には良性であることがほとんどですが、まれに悪性のものもあります。
子宮内膜ポリープは閉経前および閉経後に不正出血の原因となる、比較的頻度の高い疾患ですが、自覚症状が出にくく、気付きにくい病気と言えます。
また子宮内膜ポリープがあると受精の妨げになるなど、不妊症の原因にもなります。
■診断
子宮内膜ポリープは自覚症状がほとんどない場合が多く、ほかの疾患の健診や不妊の原因を調べている最中に偶然に見つかることがしばしばあります。
ポリープの大きさにもよりますが、多くの場合は超音波検査で診断が可能です。良性か悪性かなど、より正確な診断には、細胞診や病理組織検査を行う場合もあります。
■治療
患者さんの体の状態や子宮内膜ポリープによる症状、貧血の程度などを踏まえたうえで、患者さんの希望に沿って治療方針を決めます。
治療には薬物療法や手術療法がすすめられますが、症状のない子宮内膜ポリープであれば、経過観察も可能です。
ですが、子宮内膜ポリープは不妊の原因にもなり得ますので、不妊にお悩みの方は一度検査を受けて頂くことをおすすめします。