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バルトリン腺にできる症状や原因について
2018年01月27日
以前お伝えしたバルトリン腺にできる症状や原因について再度お伝えします。
■バルトリン線って?
バルトリン腺とは、性行為を滑らかにするための粘液を分泌する働きのある分泌腺で、膣の入口の左右にありますが、普段肉眼で見ることはできません。
このバルトリン線には女性特有の外陰部のトラブルが起こることがあります。順番にお伝えします。
バルトリン腺炎
分泌液を排出する開口部に大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌などの細菌が侵入、感染することで化膿して、腟の入口付近が赤く腫れたり、痛みを伴うようになります。この状態をバルトリン腺炎といいます。
バルトリン腺嚢腫
バルトリン腺炎が起こると開口部が詰まってしまい、分泌液の排泄をスムーズに行えなくなります。その結果線内に粘液が溜まり、のう胞と呼ばれるしこりができてしまいます。これをバルトリン腺嚢腫といいます。
この時腟の入り口付近が腫れることがありますが、痛みはなく、管の詰まりが解消するとこの腫れは治まります。
バルトリン腺膿瘍
上記のバルトリン腺嚢腫でできたのう胞は、放置するとだんだんと大きくなり、小指の先くらいから鶏卵大のしこりになります。のう胞内でさらに細菌が繁殖すると、内部に溜まった液が膿になってしまい、皮膚が真っ赤に腫れあがります。この状態をバルトリン腺膿瘍といいます。
腫れや痛みを伴い、圧迫されると痛みが強くなり、腫れが大きくなると日常生活での動作が困難になることもあります。
■治療
早期で症状も軽い場合は、原因菌に対する抗生物質と消炎剤を服用することで治ります。線内に膿が溜まっている場合には先に膿を取り除いてから、抗生物質での治療を行います。
バルトリン腺の症状は一度治療しても再発を繰り返すことが多くありますので、早期にきちんと治療を行うことが大切です。