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子宮内膜増殖症について

2017年10月28日

子宮の病気である子宮内膜増殖症について今回はお伝えします。ともこレディースクリニック

■子宮内膜増殖症ってどんな病気?
子宮は毎月受精卵が着床するのに必要な準備のために内膜を増殖して厚くします。その際に厚くなる内膜が必要以上に増殖してしまうのが子宮内膜増殖症です。
増殖した内膜は剥がれ落ちる量も増えるので、経血量が多くなったり、経血の中にかたまりが混ざるなどの症状が出るようになります。
増殖してしまうのはホルモンバランスの異常が原因で、エストロゲン(卵胞ホルモン)の作用が強く出ることで起こります。ほかにもエストロゲンだけを投与するホルモン療法、多のう胞性卵巣症候群、肥満が要因となって症状が出る場合もあります。日ごろから月経不順になっている人は特に注意が必要となります。
子宮内膜増殖症は子宮体がんの前がん状態にあたり、がんに変化する可能性があります。特に閉経後はその確率が高くなります。ですが、近年では20代で内膜増殖症がみつかることも多くなっており、年齢にかかわらず月経不順や不正出血などがつづく場合は、子宮体がんの検診を受けることが望まれます。

異型の治療方法■治療
異型を伴っていない場合は、そのまま経過観察になります。3~6か月に一度は検診を欠かさず受けるようにしてください。内膜増殖症の症状がその後もつづくような場合は、内膜が定期的に剥離するよう、規則正しく月経を起こすためのホルモン療法をすることもあります。
もしも異型だった場合は
・閉経しているかどうか
・これから妊娠を望むかどうか
などによって、治療方針が異なってきます。
閉経後の場合は子宮体がんへ変化する可能性が高いので、子宮全摘出手術ですべて摘出するのがよいとされています。まだ閉経前であり、これから妊娠を望むような場合であれば、ホルモン療法を行う、子宮内膜を全面掻爬するなどの方法で治療を進めます。

また、不妊を伴っている場合は、排卵誘発剤で正常なタイミングでの排卵をうながすことも内膜増殖症の治療になります。

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