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月経のしくみ
2017年10月06日
初経から閉経まで、女性は長い年月を月経と付き合っていかなければいけません。月経のメカニズムを知り、月経に合わせてどのような変化が起きているのかを知っておきましょう。
今回は月経のしくみについておさらいしていきます。
■月経の正体
女性は生まれたときにはすでに卵巣内に約200万個の原子卵胞(卵胞のもと)をもっています。思春期になって女性ホルモンが分泌されるようになると、この原始卵胞は一定のサイクルで成熟してひとつずつ排卵されるようになります。
排卵すると子宮は受精卵を迎えるために、子宮内膜をふかふかのベッドのように厚くするのですが、受精卵がこない場合には子宮内膜のベッドは不要になるため、血液とともに体外に排出されます。これが月経になります。
■周期や経血量には個人差がある
月経が始まった日から次の月経の前の日までを月経周期といい、月経周期の多くは28日を1サイクルとして回っています。もちろん周期には個人差があるため、月経周期が25~38日ぐらいまでの間であれば正常な範囲とされています。
月経周期は卵胞期、排卵期、黄体期、月経期の4つの段階に分けられており、月経があるうちはホルモンの分泌によって、体内では様々な変化が起こります。
月経が何日つづくかにも個人差がありますが、3~7日つづくのが一般的であり、8日以上月経がだらだらと続く場合は、何か原因となる病気がひそんでいるケースがあります。
もし8日以上月経が続くようでしたら、一度クリニックを受診して相談してください。
それ以外にもこんな場合はクリニックを受診してください。
●16歳になっても初経がこない
●それまであった月経が三か月以上こない
●月経周期が24日以内で、月に2~3回もくる
●一度の月経が8日以上つづく
■月経との付き合い方
月経中にイライラしたり、腹痛や腰痛などの不快症状を感じる人は少なくありません。月経が始まる前から憂うつな気分になる人や、日常生活に支障をきたすほど症状が重いケースも少なくないでしょう。
女性は月経と約40年も付き合っていかなければいけませんので、つらい痛みや不快な症状がある場合には、我慢せずにクリニックに相談して、毎日を楽に過ごせるようにしましょう。
●体を清潔に保つよう心がけ、かぶれやかゆみなどが起きないように気をつける
●体を冷やすと月経痛などの症状がひどくなることもあるため、下半身を冷やさないようにする
など、ご自身でのケアも行うようにしてみてください。