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デリケートゾーンのかゆみ

2016年11月11日

ともこレディースクリニック女性であればデリケートゾーンにかゆみを感じたことがある方は多いと思います。女性のデリケートゾーンは1年を通してムレ状態にあり、かゆみの原因も生理やおりものから、性感染症の前兆などもあり、注意が必要です。

今回は冬到来の前に、厚着の時期に発生しがちなデリケートゾーンのかゆみについてご案内したいと思います。

ともこレディースクリニックかゆみの原因
なぜデリケートゾーンにかゆみが発生するのでしょうか。かゆみの主な原因としては、「生理中のムレ」と「性感染症」が考えられます。

・生理中のムレ
女性は下着の上にストッキングやタイツを履くことも多く、年間を通じてムレやすい傾向にあります。そのようなムレやすい状況下に生理が重なってしまうと、経血の付いたナプキン等が原因となって、かゆみが発生してしまいます。
経血の付いたナプキンは長時間替えずにそのままにしていると、雑菌の繁殖につながります。経血量が多いときは特に、ナプキンをこまめに交換することがとても重要で、おりものの場合も同様に、下着に付いたまま放置すると雑菌の温床となる場合が多く、おりもの専用シートなどを使用して常に清潔に保つことが望まれます。

・性感染症
性感染症は主に性交渉によって感染する病気で、パートナーから感染することもあれば、逆に自身がパートナーへ感染させてしまっている可能性も高く、気になる症状がある場合は、パートナーも一緒に受診することが重要です。
かゆみを伴う性感染症には、ケジラミ症、膣トリコモナス症、尖圭コンジローマなどがあり、またクラミジア感染症や淋菌感染症のように、かゆみを伴わなくとも、下腹部痛やおりものの異常などが症状として出るものもあるので注意が必要です。このような性感染症は、きちんと診療を受けていただけば完治しますので、異常を感じたらすぐに相談するようにしましょう。

日常でのデリケートゾーンのケア ともこレディースクリニック
かゆみ対策として、まずはデリケートゾーンを清潔に保つことが重要です。入浴時に専用のボディーソープで洗うことも対策の1つですが、注意点として膣の中まで洗いすぎるのはよくありません。
本来、膣には自浄作用があります。不要な物をおりものとして膣外に排除したり、細菌の侵入を防いだりしています。
しかし膣の中まで洗ってしまうと本来機能する筈の自浄作用まで失われてしまう可能性があります。十分に注意してください。またデリケートゾーンのかゆみや性感染症の場合は妊娠への影響も懸念されるので、デリケートゾーンを洗うときは、専用のボディーソープで膣の「外側」を優しく洗うようにしましょう。

デリケートゾーンの悩みはなかなか人に話しづらく、クリニックに行くこともつい躊躇してしまう方も多いでしょう。ですが「かゆみだけだから」といって我慢している間に、重大な病気が進行していることもありえます。特に性感染症の場合は今後の妊娠に影響が出るものもありますので、不安な場合はクリニックまでご相談ください。

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