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性感染症について「クラミジア感染症」
2016年08月20日
以前にもさまざまな種類の性感染症について、ブログでご案内してきました。今一度、性感染症についての確認と、「クラミジア感染症」についてお話いたします。
感染症と呼ばれる疾患は数多くあります。
その中でも性的接触によって感染する疾患を性感染症(STD※Sexually Transmitted Disease)といいます。また最近はSTI※Sexually Transmitted Infectionsと呼ばれることもありますが、国内ではSTD同様に「性感染症」として認知されています。
性的接触には性交に限らず、さまざまな性的な接触で感染するすべてが含まれており、誰もが、通常の人としての営みの中で感染するリスクがある感染症なのです。
性感染症は自覚症状がないものも多く、また気づいたとしても医院での受診に抵抗を感じ、治療の遅れから他人への感染が発生することが多々あります。
「クラミジア感染症」について
国内で一番感染者が多い性感染症といえば、「クラミジア感染症」です。
原因は「クラミジア・トラコマチス」とよばれる細菌で、感染しても男女問わずに症状の自覚が少ないのが特徴です。気づかずにパートナーへ感染してしまうこともあります。特に最近は10代20代の感染者が増加傾向にあります。
主な症状
女性の場合多く見られる症状としては
・おりものの増加 ・不正出血 ・下腹部の痛み ・性交時の痛み
があげられます。しかし感染者の半数以上が全く症状を感じないとも言われており、感染したまま放っておくと卵管炎をおこして、子宮外妊娠や不妊症の原因にもなります。そして炎症が広がっていき、骨盤腹膜炎へ発展する場合もあります。
クラミジア感染症の予防にはコンドームの使用が有効です。
細菌に感染した粘膜や分泌物に触れることで感染しますので、性器が直接粘膜や分泌物に触れないようにコンドームを正しく装着することで、自らが感染することもパートナーに感染させることも防ぐことが可能です。ただしオーラルセックスやアナルセックスなどでも感染が起きますので注意してください。
検査と治療
感染の有無を調べるために検査が必要になります。ここで大事なことは再感染を防ぐために、必ずパートナーも同じタイミングで検査をし、治療に臨むよう心がけてください。
感染が確認されたら、治療となりますが、治療は比較的簡単です。クラミジア感染症に効果の高い抗生物質を服用で治ります。