ブログ
blog
子宮奇形
2016年01月16日
どういう状況?
先天的に子宮の形が通常の形と違っているものです。胎児期に子宮の発達が途中で止まってしまうのが原因で、全女性のおよそ5%にみられるといわれます。
月経痛や不妊、習慣性の流産などの原因となる場合が多いのですが、子宮の形や人によっては症状が特にみられず、妊娠や出産には問題がないこともあります。
内診や超音波検査のときに偶然みつかることが多く、子宮奇形の疑いがあれば、子宮鏡検査や子宮卵管造影検査、MRI検査などを行います。さらに必要があれば腹腔鏡検査も行うなど、診断にはさまざまな検査が必要です。
また、子宮奇形がある場合、肝臓が片方ないなど、肝臓や尿管の奇形を伴うことも多く、ほかに奇形がないか確認する検査を行うこともあります。
症状については?
初経がこない、月経不順、月経痛、性交痛、不妊、流産などの可能性があります。
治療は必要?
子宮奇形であっても、日常生活や妊娠、出産に支障がないようであれば治療は必要ありません。
月経痛や不妊、流産などの原因が子宮奇形にあると思われる場合は、子宮を正常な形にする手術を行います。奇形の種類や程度によって、開腹手術になるか子宮鏡下手術になるか、手術の方法も変わります。メリットやデメリットなど、主治医の説明をよく聞いて手術にのぞみましょう。