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自律神経失調症について(その1)
2015年11月10日
今回は最近よく耳にする「自律神経失調症」について、理解を深めたいと思います。その前に神経の種類や、はたらきについてご案内したします。
そもそも「神経」とは脳から、体のすみずみまで情報を伝える枠割を果たし、体全体をコントロールする「中枢神経(脳と脊髄)」と、そこから枝分かれした「末梢神経」に分けられます。
・知覚神経(感覚を伝える)
・運動神経(からだを動かす)
・自律神経(内臓のはたらきを調整する)
に分かれます。知覚神経と運動神経は、大脳のはたらきと深い関連があります。
それに対し自律神経は、環境や状況に合わせて内臓のはたらきを自律的に調節します。
自律神経には交感神経と副交感神経という相反するはたらきの神経があり、そのバランスでからだの調子が維持されています。
体を活発に!・・・交感神経のはたらき
活動的な役割を担う神経が交感神経です。心臓や肺の運動を高め、体温や血圧を上げて、からだを動かしたり、ストレスに対抗するのに適したエネルギッシュな状態にする。
・脳のはたらきを活発にする
・体温を調節する
・腸の蠕動運動をゆるやかにさせる
・子宮を収縮させる
・心臓のはたらきを活発にし、血圧を上げ、脈拍を増加する
・眠気を感じさせなくする
・気管支を広げて呼吸回数を増やして、空気を多く取りいれる
・唾液や胃液の分泌を抑え、代謝を進めて体の動きを活発にさせる
・膀胱の筋肉をゆるめ、排尿を抑制する
体を落ちつけます・・・副交感神経のはたらき
逆に副交感神経は緊張をやわらげ、体を休ませる役割を担うのが副交感神経です。おもなはたらきも交感神経の逆となり心臓や肺の動きをゆるやかにし、消化活動を活発にさせてエネルギーを蓄えます。また睡眠中に最も活動される神経です。
・脳を休ませる
・腸の蠕動運動を活発にさせる
・子宮の緊張をゆるめる
・成長ホルモンの分泌をうながす
・気管支を収縮させ、呼吸をゆるやかにする
・眠気を感じさせる
・膀胱の筋肉を収縮して排尿をうながし、老廃物を早く排出
・唾液や胃液の分泌を高め、消化活動を盛んにして、次の活動のエネルギーを蓄える
では実際に「自律神経失調症」の症状や原因、治療については次回の更新でご案内いたします。