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ピルの歴史について
2014年08月01日
ピルの歴史について
1930年代の半ば、アメリカのルッセル・マーカーがノースキャロライナで採取した山芋
(ヤム)に生理痛を和らげる物質(植物性ステロイド)が含まれていることを発見したことがはじまりです。
ピルは、1960年にアメリカが経口避妊薬として世界初めて認可をしましたが、胃腸障害、静脈血栓塞栓症などのリスクがあると問題視されていました。
これは当時のピルは高用量ピルを使用していたためで、それらの副作用を改善したものとして1973年初めて低用量ピルが開発されました。
低用量ピルが開発された事で、静脈血栓塞栓症などの卵胞ホルモンによる副作用の症状も緩和されてきました。
しかし、同時に不正性器出血の発現頻度が高くなるという結果も出ました。
そして、更に喫煙者の心筋梗塞などの副作用も挙げられるようになりました。
日本で高用量ピルが発売されたのが1957年で、低用量ピルが認可されたのはそれからだいぶ経ってからの事で1999年になるのです。
当時はピルに含まれるホルモン量が多く、副作用を引き起こす例もあったため、「副作用が怖い」というイメージがつくられる原因となりましたが、平成11年に日本で認可された低用量のピルは、ホルモン量が低めに抑えられているため副作用の発生率もかなり低くなっています。
厚生省は1999年6月17日ホルモン量の少ない経口避妊薬(低用量ピル)を医薬品として承認。1999年9月2日より発売されています。
国連加盟国で承認されていなかったのは、日本だけでした。1990年7月の申請以来、9年間にわたる異例の長期審査を経て解禁!!
ピル=副作用の代名詞と取り扱われるような風潮がありますが、ピルはもともと体内で作られる女性ホルモンで作られた経口避妊薬です。
避妊以外にも女性にとってメリットが多いので正しく理解しましょう。
当院では2名のコンセルジェがピルのメリット・デメリットを詳しくご案内させて頂いておりますのでお気軽にご相談・ご来院下さいませ。