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生理痛・子宮筋腫について
2014年07月19日
生理痛・子宮筋腫について
生理痛は普通にあるものと思っている方がたくさんいらっしゃいます。
また我慢する人が殆どですが、我慢する必要はありません。
今回は生理痛についてお話します。
生理痛で辛い思いをしている方や悩んでいらっしゃる方は迷わずに当クリニックにお越し下さい。
いろいろお話をしましょう。
症状や状況に応じて検査などのご案内をさせて頂きます。性経験の有無により検査の種類をご案内させて頂きます。未経験の方には腹部エコーや血液検査などを行います。また、経験のある方には内診と経膣エコーや性感染症などの検査を行います。
検査の結果、高校生など10代の患者さんに子宮内膜症がみつかることもあります。
子宮内膜症は低年齢化の傾向にある事をご存知でしょうか。
生理痛の治療には、低用量ピルや漢方薬、鎮痛剤などがありますが、子宮内膜症がみつかった患者さんや年齢の若い患者さんの場合には、将来のことを考えて低用量ピルをおすすめしています。
治療を継続して行うことが重要なので、メリットもデメリットもすべて説明して、患者さんにとってもっとも良い方法を一緒に考えましょう。
低用量ピルの使用が初めての患者さんには、専任のピルコンセルジュが詳しくご案内させて頂きます。ピルを安心して安全に服用して頂く為に、1年に1回の婦人科チェックと半年に1回の血液検査をお願いしています。
こんな症状があったら子宮筋腫かもしれません
・健康診断で今まではなかった貧血がわかった
・おなかに圧迫感を感じるようになった
・下腹部にしこりがある
・尿が近くなった
・便秘がつづく
・月経が長引く
・月経血にこれまでなかった血の塊が混じるようになった
・月経時は昼でも夜用の生理用品を頻繁に交換しなくてはならなくなった
子宮筋腫
子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。
発病の原因ははっきりとわかっていませんが女性の25%程度発病する疾患です。
大きさは大豆くらいの小さなものから握りこぶし大の大きいものや数も1個から10個以上とさまざまですが、他の場所に転移して組織を壊したりするようなことはなく、自覚症状のない人も多いようです。
閉経により改善することからも症状がないかぎり治療の必要はありませんが、症状がある場合や不安な場合は当クリニックへお越しください。
子宮筋腫の発生する場所と主な症状
筋層内筋腫
子宮壁を構成する平滑筋という筋層内にできる筋腫です。子宮の内部が変形すると、子宮内膜の表面積が大きくなり出血量が増え(過多月経)。貧血や子宮の収縮が強くなり生理痛がひどくなります。また、受精卵が着床しにくくなり不妊の原因になるといわれています。
しょう膜下筋腫
子宮壁の最も外側にでき、外に向かって大きくなっていき、子宮から突出してしまうケースもあります。大きくなっても自覚症状がない場合も多く気づきにくい筋腫です。ただし、場所によって直腸や膀胱を圧迫し、便秘やトイレの回数が多くなる頻尿、下腹部の痛みを引き起こすことがあります。
粘膜下筋腫
子宮の内側に向かって筋腫ができるタイプです。腫瘍が小さくても、不正出血や過多月経、貧血の原因になります。また、受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因になります。